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手引
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てび
俺はこちらでまだ
三浦の
殿様に一
度もお
目にかかりませぬが、
今日は
姫さまのお
手引きで、
早速日頃の
望を
協えさせて
戴く
訳にはまいりますまいか。
ユリの花は
著しい
虫媒花で、主として
蝶々が花を
目当てに
頻々と訪問する
常得意である。それで
美麗な
花色が虫を呼ぶ
看板となっており、その
花香もまた虫を
誘う一つの
手引きを
務めている。
思ひ
入る
路は一
ト筋なれと
夏引きの
手引きの
糸の
乱れぐるしきは
戀なるかや
優子元來才はじけならず
柔和しけれど
悧發にて
物の
道理あきらかに
分別ながら
闇らきは
晴れぬ
胸の
雲にうつ/\として
日を
これから
先きはこの
祖父も
神さまのお
手伝として、そなたの
手引きをして、
是非ともそなたを
立派なものに
仕上げて
見せるから、こちらへ
来たとて
決して
決して
心細いことも、
又心配なこともない。