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悲痛
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かなしみ
ふりがな文庫
“
悲痛
(
かなしみ
)” の例文
立ツて来る時には、必ず、アノ広い胸の底の、大きい重い
悲痛
(
かなしみ
)
を、滞りなく出す様な汽笛を、誰
憚
(
はばか
)
らず鳴らした事であらう。
漂泊
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
ロミオ ローザラインと一しょぢゃと
被言
(
おッしゃ
)
るか?
其
(
その
)
名前
(
なまへ
)
も、
其
(
その
)
名前
(
なまへ
)
に
伴
(
ともな
)
ふ
悲痛
(
かなしみ
)
も、
予
(
わし
)
ゃ
最早
(
もう
)
みんな
忘
(
わす
)
れてしまうた。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
万事に甘い乳母を相手の
生活
(
くらし
)
は千代子に自由の時を与えたので、二人夕ぐれの
逍遙
(
そぞろあるき
)
など、深き
悲痛
(
かなしみ
)
を包んだ私にとってはこの上なく恨めしいことであった。
駅夫日記
(新字新仮名)
/
白柳秀湖
(著)
斯の大祭の
歓喜
(
よろこび
)
の中にも、丑松の心を驚かして、突然新しい
悲痛
(
かなしみ
)
を感ぜさせたことがあつた。といふは、猪子蓮太郎の病気が重くなつたと、ある東京の新聞に出て居たからで。
破戒
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
ヂュリ
大空
(
おほぞら
)
の
雲
(
くも
)
の
中
(
なか
)
にも
此
(
この
)
悲痛
(
かなしみ
)
の
底
(
そこ
)
を
見透
(
みとほ
)
す
慈悲
(
じひ
)
は
無
(
な
)
いか? おゝ、
母
(
かゝ
)
さま、わたしを
見棄
(
みす
)
てゝ
下
(
くだ
)
さりますな!
此
(
この
)
婚禮
(
こんれい
)
を
延
(
のば
)
して
下
(
くだ
)
され、せめて
一月
(
ひとつき
)
、一
週間
(
しうかん
)
。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
▼ もっと見る
色くれなゐの
火炎
(
ほのほ
)
かもげに
悲痛
(
かなしみ
)
の湧き上り
藤村詩抄:島崎藤村自選
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
足下
(
きみ
)
の
同情
(
どうじゃう
)
は
多過
(
おほす
)
ぎる
予
(
わし
)
の
悲痛
(
かなしみ
)
に、
只
(
たゞ
)
悲痛
(
かなしみ
)
を
添
(
そ
)
へるばかり。
戀
(
こひ
)
は
溜息
(
ためいき
)
の
蒸氣
(
ゆげ
)
に
立
(
た
)
つ
濃
(
こ
)
い
煙
(
けむり
)
、
激
(
げき
)
しては
眼
(
め
)
の
裡
(
うち
)
に
火花
(
ひばな
)
を
散
(
ち
)
らし、
窮
(
きう
)
しては
涙
(
なみだ
)
の
雨
(
あめ
)
を
以
(
もっ
)
て
大海
(
おほうみ
)
の
水量
(
みかさ
)
をも
増
(
ま
)
す。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
悲
常用漢字
小3
部首:⼼
12画
痛
常用漢字
小6
部首:⽧
12画
“悲”で始まる語句
悲
悲哀
悲惨
悲鳴
悲愴
悲歎
悲壮
悲愁
悲劇
悲嘆