くわい)” の例文
すすむこと一里半にしてきふ暖気だんきかんず、俯視ふしすれば磧礫間温泉おんせんありて数ヶ所にづ、衆皆くわいぶ、此処はあざはな或は清水沢しみづさはと称し
利根水源探検紀行 (新字旧仮名) / 渡辺千吉郎(著)
くわいなるかな櫻木君さくらぎくん海底戰鬪艇かいていせんとうていつひ竣工しゆんこうしましたか。』と、暫時しばしげんもなく、東天とうてん一方いつぽうながめたが、たちま腕拱うでこまぬき
矯激けうげきげんろうしてみづかあざむきまたみづかくわいとするもののやうにつてらるゝからだらうとおもひます。
日の出 (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
それだけにそのくるしみや不くわいさが一そうふかかつた。
(旧字旧仮名) / 南部修太郎(著)
而るに今や利根水源を確定かくていして、加ふるに上越の国界をあきらかにするを得、衆皆絶叫ぜつけうくわいぶ、其勢上越の深山もくづるるが如し、深井君ただちに鋭刀をふるふて白檜の大樹皮を
利根水源探検紀行 (新字旧仮名) / 渡辺千吉郎(著)