巨額きよがく)” の例文
まへにもべたやうに、金解禁きんかいきん準備中じゆんびちうに、海外かいぐわいから思惑投機おもわくとうきごときは、その巨額きよがくならざることもおよあきらかになつてることであるから
金解禁前後の経済事情 (旧字旧仮名) / 井上準之助(著)
かれ毎年まいねんふゆからまだ草木さうもくさぬはるまでのうち彼等かれらにしてはおどろくべき巨額きよがくの四五十ゑんるのであつた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
巨額きよがく金銀貨きんぎんくわ積込つみこみもをはると、わたくし武村兵曹たけむらへいそうとは身輕みがる旅裝たびじたくとゝのへて搖籃ゆれかごなかへと乘込のりこんだ。
巨額きよがくの金を失つて、現在は、彼等に財産を分つ程に豐かではなかつたので、彼等は各自めい/\、自分で働いて行かなければならなかつたと、彼等はハナァに云つて聞かしたことがある。
また此國債このこくさいが一ぱん會計くわいけい年々ねん/\巨額きよがく國債こくさい計上けいじやうすることからえるのであるとすると、くに財政ざいせい不健全ふけんぜん結果けつくわ國債こくさい不整理ふせいりとなつてあらはれる。
金解禁前後の経済事情 (旧字旧仮名) / 井上準之助(著)
昭和元年せうわぐわんねんから二ねんころ金解禁きんかいきん計畫けいくわくした場合ばあひおいても、巨額きよがく思惑資金おもわくしきん海外かいぐわいからつたのであつて、したがつ金解禁きんかいきん決行けつかうせんとしても
金解禁前後の経済事情 (旧字旧仮名) / 井上準之助(著)