私は私の足許にまで延びてゐる、擦り切れた、艶のある葉によつて、もうすつかり花の落ちつくした山査子の茂みを認めた。
街は夕方に向つて散歩する露支人の雑沓を増し、露西亜娘が辻辻でリラや「ねぢあやめ」の花を売り、支那の少年が砂糖煮の山査子を売るのに客を呼んでゐる。
“山査子”の意味
“山査子(サンザシ)”の解説
サンザシ(山査子、学名: Crataegus cuneata)は、バラ科サンザシ属の落葉低木。別名では、サモモともよばれる。中国中南部の原産。日本には江戸時代(1734年)に中国から薬用の樹木として小石川御薬園に持ち込まれて、その後は庭木や盆栽として栽培されている。
(出典:Wikipedia)
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