“屈辱:くつじょく” の例文
“屈辱:くつじょく”を含む作品の著者(上位)作品数
吉川英治2
有島武郎1
梅崎春生1
田中英光1
芥川竜之介1
“屈辱:くつじょく”を含む作品のジャンル比率
文学 > ロシア・ソヴィエト文学 > 小説 物語(児童)9.1%
文学 > 日本文学 > 戯曲0.5%
文学 > 日本文学 > 小説 物語0.2%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
その精神がことごとにあらわれますから、当時の滞仏士官たいふつしかんも、さほどの屈辱くつじょくを受けずにすみました。
国際射的大競技 (新字新仮名) / 小酒井不木(著)
それが彼の醜悪しゅうあく屈辱くつじょくの過去の記憶を、浄化じょうかするであろうと、彼は信じたのであった。
贋物 (新字新仮名) / 葛西善蔵(著)
彼の心はその瞬間、嫉妬と憤怒ふんぬ屈辱くつじょくとの煮え返っている坩堝るつぼであった。
素戔嗚尊 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
康頼 あゝ、わしがあの時に受けた屈辱くつじょくを思えば胸が悪くなる!
俊寛 (新字新仮名) / 倉田百三(著)
「御当家は、武門をお捨てになる覚悟か。屈辱くつじょくだ。恥を知れ」
上杉謙信 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
さまざまの屈辱くつじょくの記憶は、なお胸に生々しい。
桜島 (新字新仮名) / 梅崎春生(著)
愚かな屈辱くつじょく……ところが今日は人見がおたけを意識しながら彼の演説の真似をしたりするのを見ると、あるいまわしい羨望せんぼうの代りに唾棄だきすべき奴だと思わずにはいられなくなっていた。
星座 (新字新仮名) / 有島武郎(著)
ぼくはカアッとなり、屈辱くつじょくの思いにひかれ、ベッドの上から、紅いセエム革の手帳を、わしづかみにし、一気に、階段をとんであがり、誰もいない、Cデッキのかげに行ってから、思いッきり手帳をとおくに投げつけました。
オリンポスの果実 (新字新仮名) / 田中英光(著)
なやましいばかりの羞恥しゅうちと、人に屈辱くつじょくあたえるきりで、なんやくにも立たぬかたばかりの手続てつづきをいきどお気持きもち、そのかげからおどりあがらんばかりのよろこびが、かれの心をつらぬいた。
身体検査 (新字新仮名) / フョードル・ソログープ(著)
「さもあれば、父の心はわかりませんが、私としては、いかなる屈辱くつじょくにも忍んで、即座に、浜松どの(徳川)の御意に従い、他日の力を養いおいて、やがて徳川軍が、大挙、大坂表へ攻め上る日には、その先鋒せんぽううけたまわって、いささかの功を挙げ、もって、今日の御好意に対するお礼といたしとう存じます」
新書太閤記:11 第十一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
いかに春琴が音曲おんぎょくの才能に恵まれていても人生の苦味酸味をめて来なければ芸道の真諦しんたい悟入ごにゅうすることはむずかしい彼女は従来甘やかされて来た他人に求むるところはこくで自分は苦労も屈辱くつじょくも知らなかった誰も彼女の高慢こうまんの鼻を折る者がなかったしかるに天は痛烈つうれつな試練をくだして生死の巌頭がんとう彷徨ほうこうせしめ増上慢ぞうじょうまんを打ちくだいた。
春琴抄 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)