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小道
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こみち
ふりがな文庫
“
小道
(
こみち
)” の例文
わたしが、
町
(
まち
)
を
出
(
で
)
て、さびしい、
小道
(
こみち
)
をいくと、
畑
(
はたけ
)
で、
虫
(
むし
)
がないていました。まだ、
夜
(
よ
)
ふけともならぬのに、いもの
葉
(
は
)
に、もう
露
(
つゆ
)
がおりていました。
水七景
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
一つの
小道
(
こみち
)
には
神官
(
しんかん
)
の
見張小屋
(
みはりごや
)
が
建
(
た
)
っています、それでおそくなりました。なにしろ二十一日間、ものを
食
(
た
)
べないでは夜の
寒気
(
かんき
)
や雨の日に
耐
(
た
)
えきれません。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
おもての道や、
小道
(
こみち
)
にもでてみました。もしかしたら、となりの
農場
(
のうじょう
)
に
迷
(
まよ
)
いこみはしなかったかと、そこへもいってみました。とうとうしまいには、トーケルン
湖
(
こ
)
の
岸
(
きし
)
べもさがしてみました。
ニールスのふしぎな旅
(新字新仮名)
/
セルマ・ラーゲルレーヴ
(著)
紅
(
あけ
)
に名の知らぬ花さく野の
小道
(
こみち
)
いそぎたまふな
小傘
(
をがさ
)
の
一人
(
ひとり
)
みだれ髪
(新字旧仮名)
/
与謝野晶子
(著)
「
小道
(
こみち
)
で二里たらずです」
樅ノ木は残った:04 第四部
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
▼ もっと見る
「おじいさんに
聞
(
き
)
いてみるわ。
私
(
わたし
)
の
家
(
うち
)
はあすこなのよ。」と、
少女
(
しょうじょ
)
は、
先
(
さき
)
になって、
小道
(
こみち
)
を
走
(
はし
)
っていきました。
薬売
(
くすりう
)
りの
少年
(
しょうねん
)
は、すこしおくれて
従
(
つ
)
いていくと
薬売りの少年
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
と、あとも見ずに、あなたの
小道
(
こみち
)
へ、すたこらとかけだしてしまった。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
ぼくたちは、
田
(
た
)
んぼの、
小道
(
こみち
)
を
歩
(
ある
)
いて、
森
(
もり
)
のある
村
(
むら
)
を
通
(
とお
)
り、そして、さびしい
小山
(
こやま
)
のふもとへ
出
(
で
)
ました。
水七景
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
私
(
わたし
)
は、
小道
(
こみち
)
をいきました。
道
(
みち
)
の
両
(
りょう
)
がわに、かぼちゃ
畑
(
ばたけ
)
があって、
黄色
(
きいろ
)
な
花
(
はな
)
が
咲
(
さ
)
いていました。くまばちが、みつをさがしに、
花
(
はな
)
の
中
(
なか
)
へはいったり、
出
(
で
)
たりしていました。
白壁のうち
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
松原
(
まつばら
)
へつづいている
小道
(
こみち
)
で、
一人
(
ひとり
)
の
少女
(
しょうじょ
)
がしきりに
下
(
した
)
を
向
(
む
)
いて、なにかさがしていました。
薬売りの少年
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
夏
(
なつ
)
の
時分
(
じぶん
)
には、
小道
(
こみち
)
をふさいで、
脊
(
せ
)
高
(
たか
)
く
伸
(
の
)
びていた、きびや、もろこしの
葉
(
は
)
は、
褐色
(
かっしょく
)
に
枯
(
か
)
れて、
茎
(
くき
)
だけが、
白
(
しろ
)
さびの
出
(
で
)
たと
思
(
おも
)
われるほど、かさかさにひからびて、
気味悪
(
きみわる
)
く
光
(
ひか
)
っていました。
死と話した人
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
“小道”の意味
《名詞》
(ショウドウ, こみち)細く狭い道。
(ショウドウ)些細な道義。
(ショウドウ)儒教から見て、医術や農学など技術的な学問。又は、儒教以外の諸子百家の学問。いずれも、儒教の立場から蔑視したもの。
(出典:Wiktionary)
小
常用漢字
小1
部首:⼩
3画
道
常用漢字
小2
部首:⾡
12画
“小道”で始まる語句
小道具
小道路