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こしやく
ふりがな文庫
“
小癪
(
こしやく
)” の例文
せよと言ひながら腰の一刀
引拔
(
ひきぬき
)
つゝ
身構
(
みがま
)
へなせば
惡
(
わる
)
ものどもは打笑ひ何の
小癪
(
こしやく
)
な
青
(
あを
)
二
才
(
さい
)
と
息杖
(
いきづゑ
)
取
(
とり
)
のべ打て
蒐
(
かゝる
)
を此方は
騷
(
さわ
)
がず切拂ひ又打込を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
『えゝ、
知
(
し
)
つてゝよ』と
愛
(
あい
)
ちやんは
小癪
(
こしやく
)
にも
答
(
こた
)
へて、『
其
(
そ
)
の
中
(
なか
)
に
尾
(
を
)
のやうなものがあるのは——それは
皆
(
みん
)
な
屑
(
くづ
)
ですッて』
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
少しは
小癪
(
こしやく
)
に障つたが、起請を取交したわけでも、夫婦約束をしたわけでもないから、文句の言ひやうはない。正直にお祝を申上げて歸つて貰つたのさ。
銭形平次捕物控:122 お由良の罪
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
余り
小癪
(
こしやく
)
に触るつて言ふんで、何でも五六人
許
(
ばかり
)
で、
撲
(
なぐ
)
りに懸つた風なもんだが、巧にその下を
潜
(
くゞ
)
つて狐のやうに、ひよん/\
遁
(
に
)
げて行つて了つたさうだ。
重右衛門の最後
(新字旧仮名)
/
田山花袋
(著)
その凡庸な魂に巣食つてゐる一きは
小癪
(
こしやく
)
な動物的な嗅覚を太平は憎まずにはゐられなかつた。
外套と青空
(新字旧仮名)
/
坂口安吾
(著)
▼ もっと見る
年増
(
としま
)
はまだよし、十五六の
小癪
(
こしやく
)
なるが
酸漿
(
ほうづき
)
ふくんで
此姿
(
このなり
)
はと
目
(
め
)
をふさぐ
人
(
ひと
)
もあるべし、
所
(
ところ
)
がら
是非
(
ぜひ
)
もなや、
昨日
(
きのふ
)
河岸店
(
かしみせ
)
に
何紫
(
なにむらさき
)
の
源氏名
(
げんじな
)
耳
(
みゝ
)
に
殘
(
のこ
)
れど、けふは
地廻
(
ぢまわ
)
りの
吉
(
きち
)
と
手馴
(
てな
)
れぬ
燒鳥
(
やきとり
)
の
夜店
(
よみせ
)
を
出
(
だ
)
して
たけくらべ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
受よと双方より詰寄るは是なんお花友次郎忠八等の三人なり其時吾助は
發
(
はつ
)
と
驚
(
おどろ
)
きしが元來
強氣
(
がうき
)
の
曲者
(
くせもの
)
なれば
呵々
(
から/\
)
と打笑ひヤア
小癪
(
こしやく
)
なり我を敵と云汝等こそ兄親の目を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
下足番の種吉が一人で
掃除
(
さうぢ
)
をして居りましたが、それに訊くと、お孃さんの姿なんか見掛けないと、——劍もほろゝの挨拶ぢやありませんか、片輪者の癖に、
小癪
(
こしやく
)
にさはる男ですが
銭形平次捕物控:270 転婆娘
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
年増はまだよし、十五六の
小癪
(
こしやく
)
なるが
酸漿
(
ほうづき
)
ふくんでこの
姿
(
なり
)
はと目をふさぐ人もあるべし、所がら是非もなや、
昨日
(
きのふ
)
河岸店
(
かしみせ
)
に
何紫
(
なにむらさき
)
の
源氏名
(
げんじな
)
耳に残れど、けふは地廻りの
吉
(
きち
)
と手馴れぬ焼鳥の夜店を出して
たけくらべ
(新字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
吐散せしが多兵衞は
終
(
つひ
)
に
堪
(
こら
)
へ
兼
(
かね
)
直立
(
つゝたち
)
さま茲な馬鹿八めと既に
飛掛
(
とびかゝ
)
らんと
爲
(
す
)
るを目玉も同く立上り
小癪
(
こしやく
)
な
汝
(
おの
)
れが
否
(
いや
)
汝がと打て
掛
(
かゝ
)
れば此方も
負
(
まけ
)
ず
仲間喧嘩
(
なかまげんくわ
)
のどツたばた
燭臺
(
しよくだい
)
を踏倒すやら煙草盆を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
ツイ
小癪
(
こしやく
)
にさはつたものでせう。
銭形平次捕物控:133 井戸の茶碗
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
小
常用漢字
小1
部首:⼩
3画
癪
漢検1級
部首:⽧
21画
“小癪”で始まる語句
小癪千万