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こしやく
余り
小癪に触るつて言ふんで、何でも五六人
許で、
撲りに懸つた風なもんだが、巧にその下を
潜つて狐のやうに、ひよん/\
遁げて行つて了つたさうだ。
その凡庸な魂に巣食つてゐる一きは
小癪な動物的な嗅覚を太平は憎まずにはゐられなかつた。
年増はまだよし、十五六の
小癪なるが
酸漿ふくんで
此姿はと
目をふさぐ
人もあるべし、
所がら
是非もなや、
昨日河岸店に
何紫の
源氏名耳に
殘れど、けふは
地廻りの
吉と
手馴れぬ
燒鳥の
夜店を
出して