“こしやく”の漢字の書き方と例文
語句割合
小癪100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
余り小癪こしやくに触るつて言ふんで、何でも五六人ばかりで、なぐりに懸つた風なもんだが、巧にその下をくゞつて狐のやうに、ひよん/\げて行つて了つたさうだ。
重右衛門の最後 (新字旧仮名) / 田山花袋(著)
その凡庸な魂に巣食つてゐる一きは小癪こしやくな動物的な嗅覚を太平は憎まずにはゐられなかつた。
外套と青空 (新字旧仮名) / 坂口安吾(著)
年増としまはまだよし、十五六の小癪こしやくなるが酸漿ほうづきふくんで此姿このなりはとをふさぐひともあるべし、ところがら是非ぜひもなや、昨日きのふ河岸店かしみせ何紫なにむらさき源氏名げんじなみゝのこれど、けふは地廻ぢまわりのきち手馴てなれぬ燒鳥やきとり夜店よみせして
たけくらべ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)