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おがわまち
ふりがな文庫
“
小川町
(
おがわまち
)” の例文
わたしは日本橋区の
通油町
(
とおりあぶらちょう
)
というところから神田
小川町
(
おがわまち
)
の
竹柏園
(
ちくはくえん
)
へ
稽古
(
けいこ
)
に通うのに、この静な通りを歩いて、この黒い門を見て過ぎた。
江木欣々女史
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
私はさっきから少年と肩を並べて
駿河台
(
するがだい
)
下のヴァローダ商会から、
小川町
(
おがわまち
)
の方へと灯のまばゆい電車通りを歩いていたのであった。
ナリン殿下への回想
(新字新仮名)
/
橘外男
(著)
神保町
(
じんぼうちょう
)
から
小川町
(
おがわまち
)
の方へ行く途中で荷馬車のまわりに人だかりがしていた。馬が倒れたのを今引起こしたところであるらしい。
断片(Ⅰ)
(新字新仮名)
/
寺田寅彦
(著)
小川町
(
おがわまち
)
の
紙凧
(
たこ
)
屋、凧八で十文で買ったからす凧。けさ早くから二番原へやってきて、夢中になって凧あげをしている。
顎十郎捕物帳:07 紙凧
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
神田
小川町
(
おがわまち
)
の通にも私が
一橋
(
ひとつばし
)
の中学校へ通う頃には大きな銀杏が
煙草屋
(
たばこや
)
の屋根を
貫
(
つらぬ
)
いて電信柱よりも高く
聳
(
そび
)
えていた。
日和下駄:一名 東京散策記
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
▼ もっと見る
いつか
小川町
(
おがわまち
)
の広い電車通りへ出て来て、そこから神保町の
方嚮
(
ほうこう
)
へと歩くのだったが、その辺は不断通っていると、別に何の感じもないのだったが
仮装人物
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
四組に分かれて屯していたのですが、髪切りの一件がおこったのは神田
小川町
(
おがわまち
)
の屯所で、第三番隊というのでした。
半七捕物帳:62 歩兵の髪切り
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
又、
小川町
(
おがわまち
)
の乗換場で降りて、その辺のみすぼらしいカフェに
這入
(
はい
)
り、一杯ずつお茶を命じる様なこともあった。
孤島の鬼
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
フォックスのレコードが来たのは震災直後で、
阿南
(
あなみ
)
商会が輸入して
小川町
(
おがわまち
)
のフランス書院で売っていた。
名曲決定盤
(新字新仮名)
/
野村胡堂
、
野村あらえびす
、
野村長一
(著)
二人の意見がなかなか近寄って来なかった。そこを出て大手町から
小川町
(
おがわまち
)
の方へ歩いて行く間も、なお論じ続けた。日ごろになく木下が興奮しているように思えた。
享楽人
(新字新仮名)
/
和辻哲郎
(著)
ト高い男は顔に
似気
(
にげ
)
なく微笑を含み、さて失敬の
挨拶
(
あいさつ
)
も手軽るく、別れて独り
小川町
(
おがわまち
)
の方へ参る。
浮雲
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
おれが寝るときにとんと尻持をつくのは小供の時からの
癖
(
くせ
)
だ。わるい癖だと云って
小川町
(
おがわまち
)
の下宿に居た時分、二階下に居た法律学校の書生が苦情を持ち
込
(
こ
)
んだ事がある。
坊っちゃん
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
純一が
小川町
(
おがわまち
)
の方へ一人で歩き出すと、
背後
(
うしろ
)
を
大股
(
おおまた
)
に靴で歩いて来る人のあるのに気が附いた。振り返って見れば、さっき大村という名刺をくれた医科の学生であった。
青年
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
明日はちょうど一月に一度あるお君さんの
休日
(
やすみび
)
だから、午後六時に
小川町
(
おがわまち
)
の電車停留場で落合って、それから
芝浦
(
しばうら
)
にかかっている
伊太利人
(
イタリイじん
)
のサアカスを見に行こうと云うのである。
葱
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
勘「ムヽ、カ、カ、神田の
牧
(
まき
)
様の部屋で
何
(
な
)
んしまして、
小川町
(
おがわまち
)
の
土屋
(
つちや
)
の……」
政談月の鏡
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
手を切りそうな五円札を一重ねに折りかえして銅貨と一緒に財布へ押しこんだのを
懐
(
ふところ
)
に入れて、
神保町
(
じんぼうちょう
)
から
小川町
(
おがわまち
)
をしばらくあちこち歩いていた。
まじょりか皿
(新字新仮名)
/
寺田寅彦
(著)
津軽家の上屋敷が神田
小川町
(
おがわまち
)
から本所に徙されたのは、元禄元年で、信政の時代である。貞固は巳の刻の大鼓を聞くと、津軽家の留守居役所に出勤して事務を処理する。
渋江抽斎
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
「……渡辺の家は神田の
小川町
(
おがわまち
)
。……衣類のある場所は『かはかつや』……。たぶん、質屋か古着屋ででもあるのだろう。『かはかつや』は川勝屋とでも書くのだろうか」
顎十郎捕物帳:03 都鳥
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
儚
(
はかな
)
い自分、はかない
制限
(
リミテッド
)
された
頭脳
(
ヘッド
)
で、よくも
己惚
(
うぬぼ
)
れて、あんな断言が出来たものだ、と斯う思うと、賤しいとも
浅猿
(
あさま
)
しいとも云いようなく腹が立つ。で、ある時
小川町
(
おがわまち
)
を散歩したと思い給え。
予が半生の懺悔
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
家屋敷
(
いえやしき
)
はある人の
周旋
(
しゅうせん
)
である金満家に譲った。この方は大分金になったようだが、
詳
(
くわ
)
しい事は一向知らぬ。おれは一ヶ月以前から、しばらく前途の方向のつくまで神田の
小川町
(
おがわまち
)
へ下宿していた。
坊っちゃん
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
久「今は
小川町
(
おがわまち
)
の上屋敷に居ります」
敵討札所の霊験
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
私は
猿楽町
(
さるがくちょう
)
から
神保町
(
じんぼうちょう
)
の通りへ出て、
小川町
(
おがわまち
)
の方へ曲りました。
こころ
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
「
小川町
(
おがわまち
)
の
勧工場
(
かんこうば
)
で。」
平凡
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
“小川町”の解説
小川町(おがわまち)は、埼玉県の中部に位置し、比企郡に属する町。
(出典:Wikipedia)
小
常用漢字
小1
部首:⼩
3画
川
常用漢字
小1
部首:⼮
3画
町
常用漢字
小1
部首:⽥
7画
“小川町”で始まる語句
小川町辺