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『まじょりか皿』
ふりがな文庫
『
まじょりか皿
(
まじょりかざら
)
』
十二月三十一日、今年を限りと木枯しの強く吹いた晩、本郷四丁目から電車を下りて北に向うた忙がしい人々の中にただ一人忙がしくない竹村運平君が交じっていた。小さい新聞紙の包を大事そうにかかえて電車を下りると立止って何かまごまごしていたが、薄汚い襟 …
著者
寺田寅彦
ジャンル
文学 > 日本文学 > 評論 エッセイ 随筆
初出
「ホトトギス 第十二巻第四号」1909(明治42)年1月1日
文字種別
新字新仮名
読書目安時間
約9分(500文字/分)
朗読目安時間
約14分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
空
(
か
)
聳
(
そびや
)
甘藍
(
かんらん
)
止
(
よ
)
檣
(
マスト
)
木枯
(
こがら
)
素気
(
すげ
)
夜更
(
よふけ
)
覘
(
のぞ
)
見窶
(
みすぼ
)
襟巻
(
えりまき
)
膨
(
ふく
)
辷
(
すべ
)
突兀
(
とっこつ
)
顋
(
あご
)
風
(
かぜ
)
碌
(
ろく
)
饒舌
(
しゃべ
)
硝子
(
ガラス
)
鰻
(
うなぎ
)
睨
(
にら
)
真鍮
(
しんちゅう
)
此処
(
ここ
)
恭
(
うやうや
)
側目
(
わきめ
)
兎角
(
とかく
)
凩
(
こがらし
)
却
(
かえ
)
呑気
(
のんき
)
呟
(
つぶや
)
孕
(
はら
)
巷
(
ちまた
)
牛込
(
うしごめ
)
懐
(
ふところ
)
抽斗
(
ひきだし
)
摘
(
つま
)
根津
(
ねづ
)
橄欖
(
かんらん
)
欠伸
(
あくび
)
会釈
(
えしゃく
)
燻
(
くす
)