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小丼
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こどんぶり
ふりがな文庫
“
小丼
(
こどんぶり
)” の例文
「ぜんまいの
甘煮
(
うまに
)
と、
芝蝦
(
しばえび
)
の
南蛮煮
(
なんばんに
)
などはどうです。
小丼
(
こどんぶり
)
は
鯵
(
あじ
)
の
酢取
(
すど
)
り。
若布
(
わかめ
)
と
独活
(
うど
)
をあしらって、こいつア
胡麻酢
(
ごます
)
でねがいましょう」
顎十郎捕物帳:16 菊香水
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
摺鉢
(
すりばち
)
に箒が立っていたり、
小丼
(
こどんぶり
)
に肌着がかぶせてあったり、そして、
腐
(
す
)
えたような塵埃のにおいが柱から畳と部屋じゅうにしみわたって
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
大鍋の中の
油汁
(
けんちん
)
は
沸々
(
ふつ/\
)
と煮立つて来て、甘さうな
香
(
にほひ
)
が炉辺に
満溢
(
みちあふ
)
れる。
主婦
(
かみさん
)
は其を
小丼
(
こどんぶり
)
に盛つて出し、酒は
熱燗
(
あつかん
)
にして、一本づゝ古風な徳利を二人の膳の上に置いた。
破戒
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
どうも
有難
(
ありがた
)
う
存
(
ぞん
)
じます……
左様
(
さやう
)
なら
御遠慮
(
ごゑんりよ
)
なしに
頂戴
(
ちやうだい
)
致
(
いた
)
しますと、
亭主
(
ていしゆ
)
の
河合金兵衛
(
かはひきんべゑ
)
が
茶
(
ちや
)
を
点
(
た
)
つてる
間
(
あひだ
)
に、
小丼
(
こどんぶり
)
を
前
(
まへ
)
に
引寄
(
ひきよ
)
せて
乞食
(
こじき
)
ながらも、
以前
(
いぜん
)
は名のある
神谷幸右衛門
(
かみやかうゑもん
)
大仏餅。袴着の祝。新まへの盲目乞食
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
お着かへなさいましと言ふ、帯まきつけて風の
透
(
す
)
く処へゆけば、妻は
能代
(
のしろ
)
の膳のはげかかりて足はよろめく古物に、お前の好きな
冷奴
(
ひややつこ
)
にしましたとて
小丼
(
こどんぶり
)
に豆腐を浮かせて青紫蘇の
香
(
か
)
たかく持出せば
にごりえ
(新字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
▼ もっと見る
お
着
(
き
)
かへなさいましと
言
(
い
)
ふ、
帶
(
おび
)
まきつけて
風
(
かぜ
)
の
透
(
す
)
く
處
(
ところ
)
へゆけば、
妻
(
つま
)
は
野代
(
のしろ
)
の
膳
(
ぜん
)
のはげかゝりて
足
(
あし
)
はよろめく
古物
(
ふるもの
)
に、お
前
(
まへ
)
の
好
(
す
)
きな
冷奴
(
ひやゝつこ
)
にしましたとて
小丼
(
こどんぶり
)
に
豆腐
(
とうふ
)
を
浮
(
う
)
かせて
青紫蘇
(
あをぢそ
)
の
香
(
か
)
たかく
持出
(
もちだ
)
せば
にごりえ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
小
常用漢字
小1
部首:⼩
3画
丼
常用漢字
中学
部首:⼂
5画
“小”で始まる語句
小
小児
小径
小鳥
小僧
小言
小路
小遣
小刀
小父