孫娘まごむすめ)” の例文
また松島まつしまでは、老母ろうぼ少女しようじよとがあはせてはうむつてありましたが、これはさだめし祖母そぼ孫娘まごむすめとが同時どうじ病死びようししたものをはうむつたものとおもはれます。
博物館 (旧字旧仮名) / 浜田青陵(著)
おばあさんは、こうして仕事しごとをしながら、自分じぶんわか時分じぶんのことや、また、遠方えんぽう親戚しんせきのことや、はなれてらしている孫娘まごむすめのことなどを、空想くうそうしていたのであります。
月夜と眼鏡 (新字新仮名) / 小川未明(著)
ひとりの老婆ろうばが小さい孫娘まごむすめといっしょにそこに住んでいて、いまこの皇帝宮を支配しています。そしてよそから来る人たちに、ここにもれている宝を見せているのです。
(うん。あの女の人は孫娘まごむすめらしい。亭主ていしゅはきっと礦山こうざんへでも出ているのだろう。)ひるの青金あおがね黄銅鉱おうどうこう方解石ほうかいせき柘榴石ざくろいしのまじった粗鉱そこうたいを考えながら富沢は云った。女はまた入って来た。
泉ある家 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
まへ御婆おばあさんがやつぐらゐになる孫娘まごむすめみゝところくちけてなにつてゐるのを、そばてゐた三十恰好がつかう商家しやうか御神おかみさんらしいのが、可愛かあいらしがつて、としいたりたづねたりするところながめてゐると
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
おばあさんは、こうしてしごとをしながら、自分のわかいじぶんのことや、また、遠方のしんせきのことや、はなれてくらしている孫娘まごむすめのことなどを、空想していたのであります。
月夜とめがね (新字新仮名) / 小川未明(著)