“まごむすめ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
孫娘60.0%
孫女40.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ひとりの老婆ろうばが小さい孫娘まごむすめといっしょにそこに住んでいて、いまこの皇帝宮を支配しています。そしてよそから来る人たちに、ここにもれている宝を見せているのです。
(うん。あの女の人は孫娘まごむすめらしい。亭主ていしゅはきっと礦山こうざんへでも出ているのだろう。)ひるの青金あおがね黄銅鉱おうどうこう方解石ほうかいせき柘榴石ざくろいしのまじった粗鉱そこうたいを考えながら富沢は云った。女はまた入って来た。
泉ある家 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
四代目市川鷺十郎さぎじゅうろう孫女まごむすめに当るので俗に「鷺さくさん」と呼ばれた、大阪に「山村」を名告なのる舞の家筋が二三軒ある中で最も純粋な昔の型を伝えていると云われていた人の稽古場へ
細雪:02 中巻 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
棭斎の孫女まごむすめは後に蘭軒の子柏軒に嫁し、柏軒のむすめが又棭斎の養孫やうそん矩之くしに嫁して、伊沢狩谷の二氏は姻戚の関係を重ねた。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)