トップ
>
大丸髷
>
おほまるまげ
ふりがな文庫
“
大丸髷
(
おほまるまげ
)” の例文
もう
二十歳
(
はたち
)
にもなつて、
大丸髷
(
おほまるまげ
)
の赤い
手柄
(
てがら
)
が可笑しい位なお靜が、
平常
(
ふだん
)
可愛がられ過ぎて來たにしても、これは又あまりに
他愛
(
たわい
)
がありません。
銭形平次捕物控:024 平次女難
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
一軒
(
いつけん
)
、
煮染屋
(
にしめや
)
の
前
(
まへ
)
に
立
(
た
)
ちて、
買物
(
かひもの
)
をして
居
(
ゐ
)
た
中年増
(
ちうどしま
)
の
大丸髷
(
おほまるまげ
)
、
紙
(
かみ
)
あまた
積
(
つ
)
んだる
腕車
(
くるま
)
を
推
(
お
)
して、
小僧
(
こぞう
)
三人
(
さんにん
)
向
(
むか
)
うより
來懸
(
きかゝ
)
りしが、
私語
(
しご
)
して
曰
(
いは
)
く、
見
(
み
)
ねえ、
年明
(
ねんあけ
)
だと。
弥次行
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
第五号教室のピヤノの
側
(
わき
)
に人待ち顔なる
大丸髷
(
おほまるまげ
)
の若き婦人は、外務書記官菅原道時の妻君銀子なり、扉しとやかに開かれて現はれたる美しき姿を見るより早く、嬉しげに立ち上がりつ
火の柱
(新字旧仮名)
/
木下尚江
(著)
父は
歎息
(
たんそく
)
して、無理は無い、
居愁
(
ゐづ
)
らくもあらう、困つた中に成つたものよと
暫時
(
しばらく
)
阿関
(
おせき
)
の顔を眺めしが、
大丸髷
(
おほまるまげ
)
に
金輪
(
きんわ
)
の根を巻きて
黒縮緬
(
くろちりめん
)
の羽織何の惜しげもなく、我が娘ながらもいつしか調ふ奥様風
十三夜
(新字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
女の話を訊かうとすると、其處へ
大丸髷
(
おほまるまげ
)
四十前後の、恐ろしく若造りな女が出て來ました。
銭形平次捕物控:042 庚申横町
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
▼ もっと見る
築地
(
つきぢ
)
二丁目の待合「浪の家」の帳場には、
女将
(
ぢよしやう
)
お才の
大丸髷
(
おほまるまげ
)
、頭上に
爛
(
きら
)
めく電燈目掛けて
煙草
(
たばこ
)
一と吹き、
長
(
とこしな
)
へに
嘯
(
うそぶ
)
きつゝ「議会の解散、戦争の
取沙汰
(
とりざた
)
、此の
歳暮
(
くれ
)
をマア
何
(
ど
)
うしろツて言ふんだねエ」
火の柱
(新字旧仮名)
/
木下尚江
(著)
父
(
ちゝ
)
は
歎息
(
たんそく
)
して、
無理
(
むり
)
は
無
(
な
)
い、
居愁
(
ゐづ
)
らくもあらう、
困
(
こま
)
つた
中
(
なか
)
に
成
(
な
)
つたものよと
暫時
(
しばらく
)
阿關
(
おせき
)
の
顏
(
かほ
)
を
眺
(
なが
)
めしが、
大丸髷
(
おほまるまげ
)
に
金輪
(
きんわ
)
の
根
(
ね
)
を
卷
(
ま
)
きて
黒縮緬
(
くろちりめん
)
の
羽織
(
はをり
)
何
(
なん
)
の
惜
(
を
)
しげもなく、
我
(
わ
)
が
娘
(
むすめ
)
ながらもいつしか
調
(
とゝの
)
ふ
奧樣風
(
おくさまふう
)
十三夜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
気の知れぬと古人も言ひける
麻布
(
あざぶ
)
は
本村
(
ほんむら
)
の草深き篠田長二のむさくろしき屋台に
大丸髷
(
おほまるまげ
)
の新女房……義理もヘチマも借金も踏み倒ふしの社会主義自由廃業の一手専売、
耶蘇
(
ヤソ
)
を棄てて妻を得たとの
大涎
(
おほよだれ
)
火の柱
(新字旧仮名)
/
木下尚江
(著)
大
常用漢字
小1
部首:⼤
3画
丸
常用漢字
小2
部首:⼂
3画
髷
漢検1級
部首:⾽
16画
“大丸”で始まる語句
大丸
大丸船