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午餐
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ひる
ふりがな文庫
“
午餐
(
ひる
)” の例文
『怎うもしないのに!』と自分に
弁疏
(
いひわけ
)
して見る傍から、「屹度加藤さんでお
午餐
(
ひる
)
が出て、それから
被来
(
いらつしや
)
る。」といふ考へが浮ぶ。
鳥影
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
午餐
(
ひる
)
に
勘次
(
かんじ
)
が
戻
(
もど
)
つて、
復
(
また
)
口中
(
こうちう
)
の
粗剛
(
こは
)
い
飯粒
(
めしつぶ
)
を
噛
(
か
)
みながら
走
(
はし
)
つた
後
(
あと
)
へ
與吉
(
よきち
)
は
鼻緒
(
はなを
)
の
緩
(
ゆる
)
んだ
下駄
(
げた
)
をから/\と
引
(
ひ
)
きずつて
學校
(
がくかう
)
から
歸
(
かへ
)
つて
來
(
き
)
た。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
それがまだ昼前のことで、これから四谷へ行くは大変、お
午餐
(
ひる
)
をたべてからというので、
早昼食
(
はやひる
)
をたべて国さんは四谷へと出掛けて行きました。
幕末維新懐古談:54 好き狆のモデルを得たはなし
(新字新仮名)
/
高村光雲
(著)
ヤヲら振り返りつ「アハヽ村井さん、大分痛手を負ひましたナ、が、御安心なさい、此頃も
午餐
(
ひる
)
の
卓
(
つくゑ
)
で、主筆さんが社長さんと其の話して
居
(
を
)
られましたよ」
火の柱
(新字旧仮名)
/
木下尚江
(著)
お
午餐
(
ひる
)
のお弁当を、あたくしが持って行きましたが、それはとうとう父の口に入らなかったのでした。
爬虫館事件
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
▼ もっと見る
なんしろ今頃学校にいれば
午餐
(
ひる
)
をすまして、運動場でキャッチボールでもしている時間でした。
誰が・何時・何処で・何をした
(新字新仮名)
/
竹久夢二
(著)
午餐
(
ひる
)
がどんな御馳走だったか判らぬが、何れ小賄賂の意味で、出来る丈の珍味を並べたことだろう。今度は流石に今迄の様に変な女を御給仕に出すことは差控えたらしい。
監獄部屋
(新字新仮名)
/
羽志主水
(著)
忠興は、重臣をあつめて、
父子
(
おやこ
)
の決意を告げ、それが終ると、初めて朝出たままの居間へ帰ったが、時刻はもう夕方に近いほどだった。朝食も
午餐
(
ひる
)
も、忘れ果てていたのである。
日本名婦伝:細川ガラシヤ夫人
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「怎うもしないのに!」自分に辯疏して見る傍から、「屹度加藤さんで
午餐
(
ひる
)
が出て、それから
被來
(
いらつしや
)
る。」といふ考が浮ぶ。
鳥影
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
午餐
(
ひる
)
に
家
(
うち
)
の
者
(
もの
)
は
田
(
た
)
から
戻
(
もど
)
つて
其
(
そ
)
の
飯
(
めし
)
を
喰
(
た
)
べた。ちつとはどうだとお
袋
(
ふくろ
)
に
勸
(
すゝ
)
められても
勘次
(
かんじ
)
は
唯
(
たゞ
)
俯伏
(
うつぶし
)
に
成
(
な
)
つて
居
(
ゐ
)
た。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
「……お
午餐
(
ひる
)
を持ってまいりました。お客様、ここへお膳をお置きいたします」
宮本武蔵:05 風の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
午餐
(
ひる
)
もお
品
(
しな
)
は
欲
(
ほ
)
しくなかつた。
自分
(
じぶん
)
でも
今日
(
けふ
)
は
商
(
あきなひ
)
に
出
(
で
)
られないと
諦
(
あきら
)
めた。
明日
(
あす
)
に
成
(
な
)
つたらばと
思
(
おも
)
つて
居
(
ゐ
)
た。
然
(
しか
)
しそれは
空頼
(
そらだのみ
)
であつた。お
品
(
しな
)
は
依然
(
いぜん
)
として
枕
(
まくら
)
を
離
(
はな
)
れられない。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
“午餐”の意味
《名詞》
午 餐(ごさん)
昼食。
昼食をとること。
(出典:Wiktionary)
午
常用漢字
小2
部首:⼗
4画
餐
漢検準1級
部首:⾷
16画
“午餐”で始まる語句
午餐会
午餐過
午餐後
午餐時