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偉
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えれ
ふりがな文庫
“
偉
(
えれ
)” の例文
「知らねえと思ふ
人間
(
ふと
)
に何故聞かつしやるだ。」と百姓は
蟷螂
(
かまきり
)
のやうに
艴
(
む
)
くれた顔をあげた。「これはあ、
索靖
(
さくせい
)
といふ
偉
(
えれ
)
え方の書だつぺ。」
茶話:02 大正五(一九一六)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
此様
(
こん
)
な小せえ子に敵の討てる訳もなしするから、
若
(
も
)
し剣術でも習いてえなら、私の御主人筋の人が剣術が
偉
(
えれ
)
えから
其処
(
そけ
)
へ往って稽古をさせてよ
霧陰伊香保湯煙
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
己はずんと一番
偉
(
えれ
)
え人間だからこそここで船長になってるんだぞ。手前らにゃ分限紳士らしく勝負する気はねえんだ。
宝島:02 宝島
(新字新仮名)
/
ロバート・ルイス・スティーブンソン
(著)
「ええ、最近に
仮髪
(
かつら
)
師を一人拾いましてな。ちょっとした端役もやりますんで、それに、浅尾為十郎という、ど
偉
(
えれ
)
え名をくっつけましたんですが……」
人魚謎お岩殺し
(新字新仮名)
/
小栗虫太郎
(著)
偉
(
えれ
)
え! 眼が
高
(
たけ
)
え! 小判の隠場ア此処と眼をつけたんだからなア。…よし来た、そうなりゃアお互い
相棒
(
あいづれ
)
で行こう。……が相棒になるからにゃア……
甲州鎮撫隊
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
▼ もっと見る
「勘さんか、」とに組は肩で
呼吸
(
いき
)
をして、「や、
偉
(
えれ
)
えことになった。
大鍋
(
だいなべ
)
のお美野さんがお前——。」
釘抜藤吉捕物覚書:13 宙に浮く屍骸
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
「知っとる、知っとる。ほんに酒好きけんな。飲ます
事
(
ごっ
)
ちなか。とてん
偉
(
えれ
)
えお爺さんの
如
(
ごた
)
る。」
フレップ・トリップ
(新字新仮名)
/
北原白秋
(著)
「いや/\、
左様
(
さう
)
で
無
(
ね
)
い、何でも
偉
(
えれ
)
い
人
(
かた
)
に成らしやつたと云ふ
取
(
と
)
り
沙汰
(
さた
)
で御座りまする」と、老人は首打ち振り「が、
先旦那様
(
せんだんなさま
)
も偉い方で御座りましたよ、二十年前に心配しなすつた通りに、 ...
火の柱
(新字旧仮名)
/
木下尚江
(著)
お蚕様の時、
偉
(
えれ
)
え働いたちゅうて
買
(
こ
)
うて呉れたのし。
農村
(新字新仮名)
/
宮本百合子
(著)
「
偉
(
えれ
)
えなあ、おめえたちは」
鳴門秘帖:02 江戸の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
多助どんとやらの意見で泥坊もたまげ、
悄
(
しお
)
れ果てゝ
帰
(
けえ
)
ったは
偉
(
えれ
)
え奉公人だねえ、
私
(
わし
)
たまげやした、年いまだ
若
(
わけ
)
いがねえ
塩原多助一代記
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
「ううん、うちの旦那さまより
偉
(
えれ
)
え人があるかな?」と猟場番人は唸るように言った。「大地主さんがリヴジー先生に遠慮してものが言えねえなんて、そんなべらぼうな話があるもんか。」
宝島:02 宝島
(新字新仮名)
/
ロバート・ルイス・スティーブンソン
(著)
「
偉
(
えれ
)
えお方だ! 偉えお方だ!」
名人地獄
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
官員さまのお
姓名
(
なめえ
)
を
騙
(
かた
)
って
太
(
ふて
)
え野郎だ……これ此処にござる布卷吉さんと云うのは、年イ未だ十五だが、
偉
(
えれ
)
えお人だ、忘れたか、
両人
(
ふたり
)
共によく見ろ
霧陰伊香保湯煙
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
「手前らは船をなくした。己は宝をめっけた。これじゃあだれが
偉
(
えれ
)
え人間だい? で、もう己は辞職するぜ、畜生! さあ、もう手前らの好きな奴を選挙して船長にしろ。己はやめちまったんだ。」
宝島:02 宝島
(新字新仮名)
/
ロバート・ルイス・スティーブンソン
(著)
私
(
わし
)
江戸見物
些
(
ちっ
)
と長くすれば、小遣になってしまうのだが、
余
(
あんま
)
り
偉
(
えれ
)
え奉公人で、
襤褸
(
ぼろ
)
を
被
(
き
)
て炭を担いでる人には珍らしいから、どうかこれを取って置いてお呉んなせえ
塩原多助一代記
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
偉
常用漢字
中学
部首:⼈
12画
“偉”を含む語句
偉大
魁偉
偉丈夫
容貌魁偉
偉物
雄偉
偉業
瑰偉
偉過
海内偉帖
偉力
偉人
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偉観
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偉功
偉麗
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