トップ
>
作法
>
さほう
ふりがな文庫
“
作法
(
さほう
)” の例文
いずれも
田舎侍
(
いなかざむらい
)
で、西洋料理などは見たことのない連中のみで、中には
作法
(
さほう
)
を知らぬゆえ、いかなるご
無礼
(
ぶれい
)
をせぬとも限らぬと、
戦々兢々
(
せんせんきょうきょう
)
とし
自警録
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
もと
穴山梅雪
(
あなやまばいせつ
)
が
四天王
(
してんのう
)
のひとり佐分利五郎次、きさまの
法師首
(
ほうしくび
)
を
剣先
(
けんさき
)
にかけて、
亡主
(
ぼうしゅ
)
梅雪の
回向
(
えこう
)
にしてくれる、一
騎
(
き
)
うちの
作法
(
さほう
)
どおり人まじえをせずに、勝負をしろ
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
尤
(
もっと
)
も
俺
(
わし
)
のは、
敵
(
てき
)
の
手
(
て
)
にかからない
為
(
た
)
めの、
言
(
い
)
わば
武士
(
ぶし
)
の
作法
(
さほう
)
に
協
(
かな
)
った
自殺
(
じさつ
)
であるから、
罪
(
つみ
)
は
至
(
いた
)
って
軽
(
かる
)
かったようで、
従
(
したが
)
って
無自覚
(
むじかく
)
の
期間
(
きかん
)
もそう
長
(
なが
)
くはなかったらしい。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
それは
昨日
(
きのう
)
の夕方顔のまっかな
蓑
(
みの
)
を
着
(
き
)
た大きな男が来て「知って
置
(
お
)
くべき
日常
(
にちじょう
)
の
作法
(
さほう
)
。」
紫紺染について
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
そこで、彼は、妻子家来を引き具して、白昼、修理の屋敷を立ち
退
(
の
)
いた。
作法
(
さほう
)
通り、立ち退き先の所書きは、座敷の壁に
貼
(
は
)
ってある。
槍
(
やり
)
も、林右衛門自ら、
小腋
(
こわき
)
にして、先に立った。
忠義
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
▼ もっと見る
漲
(
みな
)
ぎり渡る湯煙りの、やわらかな光線を一
分子
(
ぶんし
)
ごとに含んで、
薄紅
(
うすくれない
)
の暖かに見える奥に、
漾
(
ただよ
)
わす黒髪を雲とながして、あらん限りの
背丈
(
せたけ
)
を、すらりと
伸
(
の
)
した女の姿を見た時は、礼儀の、
作法
(
さほう
)
の
草枕
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
信者に道を伝うることはあれども、互いに厳重なる秘密を守り、その
作法
(
さほう
)
につきては親にも子にもいささかたりとも知らしめず。また寺とも僧とも少しも関係はなくて、
在家
(
ざいけ
)
の者のみの
集
(
あつ
)
まりなり。
遠野物語
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
自分は
行儀
(
ぎょうぎ
)
を知らず、
作法
(
さほう
)
が分からぬと、自分の弱点を知ったとても、人の前に出て、決して
臆
(
おく
)
することはない。
自警録
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
などのなかで、武家家族として共々にその
家憲
(
かけん
)
や
作法
(
さほう
)
の
規矩
(
のり
)
にしばられていなければならなかったこの長い月日が、口にもいえぬ気苦労であったり、情けなさであったらしい。
私本太平記:13 黒白帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
世にはとかく、
天真爛漫
(
てんしんらんまん
)
などと称し、世に行わるる
作法
(
さほう
)
に反するをもって
快
(
こころよ
)
しとするものがある。
自警録
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
「そうか、
野武士
(
のぶし
)
でも、なかなか
作法
(
さほう
)
を
心得
(
こころえ
)
ている。そちの
家
(
うち
)
に
食客
(
しょっかく
)
しているあいだ、じゅうぶんにいたわってとらせろ。そのうちに、なにか、
適宜
(
てきぎ
)
な
処置
(
しょち
)
をとってつかわす」
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
これ、
母衣組目付
(
ほろぐみめつけ
)
の番組ぶれで、すべて
武田流
(
たけだりゅう
)
の
作法
(
さほう
)
どおりにおこなわれるものと見える。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
作
常用漢字
小2
部首:⼈
7画
法
常用漢字
小4
部首:⽔
8画
“作法”で始まる語句
作法知
作法行態
作法鋪設