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丑松
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うしまつ
ふりがな文庫
“
丑松
(
うしまつ
)” の例文
蓮華寺
(
れんげじ
)
では下宿を兼ねた。瀬川
丑松
(
うしまつ
)
が急に
転宿
(
やどがへ
)
を思ひ立つて、借りることにした部屋といふのは、其
蔵裏
(
くり
)
つゞきにある二階の角のところ。
破戒
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
あの娘は、
鳥越
(
とりごえ
)
の
平助店
(
へいすけだな
)
にいるお
秋
(
あき
)
という者だ、——叔父、叔母といってるのは全く他人で、これは
飴屋
(
あめや
)
の
丑松
(
うしまつ
)
とお
徳
(
とく
)
という、仕事の相棒さ。
銭形平次捕物控:058 身投げする女
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
丑松
(
うしまつ
)
に別れる
直侍
(
なおざむらい
)
のようなことを言うと、そのままピューッと今松は真一文字に駆け出していった。
寄席
(新字新仮名)
/
正岡容
(著)
いと易いこと、お話し致しましょう——私の部下の坑夫の中に
丑松
(
うしまつ
)
と呼ぶ男がござります。
蔦葛木曽棧
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
それと長吉声をかくれば
丑松
(
うしまつ
)
文次その
余
(
よ
)
の十余人、方角をかへてばらばらと逃足はやく、抜け裏の露路にかがむも有るべし、口惜しいくやしい口惜しい口惜しい、長吉め文次め丑松め
たけくらべ
(新字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
▼ もっと見る
すぐつづいて、
繩上
(
なわあげ
)
の
丑松
(
うしまつ
)
顎十郎捕物帳:13 遠島船
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
番台へ登ろうとしていた丁子風呂のお
神
(
かみ
)
さんと、
釜
(
かま
)
前に居た
三助
(
ばんとう
)
の
丑松
(
うしまつ
)
は、両方から飛んで来てお六を抱き起しました。
銭形平次捕物控:033 血潮の浴槽
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
それと
長吉
(
ちようきち
)
聲
(
こゑ
)
をかくれば
丑松
(
うしまつ
)
文次
(
ぶんじ
)
その
余
(
よ
)
の十
餘人
(
よにん
)
、
方角
(
はうがく
)
をかへてばら/\と
逃足
(
にげあし
)
はやく、
㧞
(
ぬ
)
け
裏
(
うら
)
の
露路
(
ろぢ
)
にかゞむも
有
(
あ
)
るべし、
口惜
(
くや
)
しいくやしい
口惜
(
くや
)
しい
口惜
(
くや
)
しい、
長吉
(
ちようきち
)
め
文次
(
ぶんじ
)
め
丑松
(
うしまつ
)
め
たけくらべ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
「別荘番の
丑松
(
うしまつ
)
ってんだ」
名人地獄
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
少年は
丑松
(
うしまつ
)
と言ひました。丑のやうに鈍重で、丑のやうに無口で、そして丑のやうに汚れた風をしてをります。
銭形平次捕物控:310 闇に飛ぶ箭
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
祭
(
まつ
)
りの
夜
(
よ
)
は
田町
(
たまち
)
の
姉
(
あね
)
のもとへ
使
(
つか
)
ひを
吩附
(
いひつけ
)
られて、
更
(
ふく
)
るまで
我家
(
わがや
)
へ
歸
(
かへ
)
らざりければ、
筆
(
ふで
)
やの
騷
(
さわ
)
ぎは
夢
(
ゆめ
)
にも
知
(
し
)
らず、
明日
(
あす
)
に
成
(
な
)
りて
丑松
(
うしまつ
)
文次
(
ぶんじ
)
その
外
(
ほか
)
の
口
(
くち
)
よりこれ/\で
有
(
あ
)
つたと
傳
(
つた
)
へらるゝに
たけくらべ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
「あああれは
丑松
(
うしまつ
)
さんだ」
蔦葛木曽棧
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
「だって松さんの
倅
(
せがれ
)
の——
丑松
(
うしまつ
)
とか言ったね。——あの子が迎えに来たんだよ」
銭形平次捕物控:149 遺言状
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
傴僂
(
せむし
)
の
丑松
(
うしまつ
)
蔦葛木曽棧
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
丑
漢検準1級
部首:⼀
4画
松
常用漢字
小4
部首:⽊
8画
“丑”で始まる語句
丑
丑満
丑刻
丑寅
丑満時
丑年
丑三
丑之助
丑刻半
丑刻頃