“丑満時”のいろいろな読み方と例文
旧字:丑滿時
読み方割合
うしみつどき91.7%
うしみつ8.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
考えてみれば丑満時うしみつどきである。帝もご熟睡のさなかであろう。そのため、さっきの妃も、御夢をおどろかしかねていることでもあろうか。
私本太平記:05 世の辻の帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
それはある晩のことであったが、時刻もちょうど丑満時うしみつどき、甚五衛門は小姓を連れて奥のかわやへ行こうとして廊下を向こうへ歩いて行った。
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
「何かあったのかッて。べら棒め、江戸の丑満時うしみつに、事件ことのねえ晩などが一晩だってあるものか。またおれたちの眼を抜きやがって、堀留河岸の呉服問屋へ、五人組の押込がはいったんだ」
大岡越前 (新字新仮名) / 吉川英治(著)