“うしみつ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
丑満87.9%
丑三6.1%
丑滿3.0%
丑満時1.5%
眞夜半1.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
丑満うしみつ過ぐる夜の夢。見よや因果のめぐり来る。火車にごうを積むかずるしめて眼の前の。地獄もまことなり。げに恐ろしの姿や」
涙香・ポー・それから (新字新仮名) / 夢野久作(著)
……しかし無理むりもない。こんなことつたのはあたか箱根はこね山中さんちうで、ちやう丑三うしみつ時刻じこくであつた。
雨ふり (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
かねこゑひゞいてぬ、かぜのひつそりしたよるながら、時刻じこくちやう丑滿うしみつふのである。
浅茅生 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
「何かあったのかッて。べら棒め、江戸の丑満時うしみつに、事件ことのねえ晩などが一晩だってあるものか。またおれたちの眼を抜きやがって、堀留河岸の呉服問屋へ、五人組の押込がはいったんだ」
大岡越前 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そしてこゝの主人によつてもそれを逐ひ拂ふこともしづめることも出來ないのはどんな犯罪であらうか——眞夜半うしみつ時分に、あるときは火事となり