“うしみつどき”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
丑満時61.1%
丑三時22.2%
丑満刻11.1%
丑滿時5.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それはある晩のことであったが、時刻もちょうど丑満時うしみつどき、甚五衛門は小姓を連れて奥のかわやへ行こうとして廊下を向こうへ歩いて行った。
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
今は草木も眠る丑三時うしみつどき、竜神八所に立籠めた水蒸気はうすものの精が迷うているようであります。
大菩薩峠:05 龍神の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
二人の従者も酒に酔って、庭向きのひさしの下にッかかったまま性体しょうたいもない。深沈しんちんと夜はけに、更けて行き、まさにむねも三寸下がるという丑満刻うしみつどき人気ひとけない冷たさだけが肌身にせまる。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
しつ!……これ丑滿時うしみつどきおもへ。ひとりわらひはばけものじみると、ひとりでたしなんでかたをすくめる。と、またしんとなる。
木菟俗見 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)