トップ
>
丑満刻
>
うしみつどき
ふりがな文庫
“
丑満刻
(
うしみつどき
)” の例文
猫蔦
(
ねこつた
)
の茂るにまかせた見るからにすさまじいさながらの廃墟、時刻はあたかも
丑満刻
(
うしみつどき
)
、万籟寂として滅し、聴えるものはホイホイというなにやら怪しい物音ばかり。
ノンシャラン道中記:03 謝肉祭の支那服 ――地中海避寒地の巻――
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
二人の従者も酒に酔って、庭向きの
廂
(
ひさし
)
の下に
倚
(
よ
)
ッかかったまま
性体
(
しょうたい
)
もない。
深沈
(
しんちん
)
と夜は
更
(
ふ
)
けに、更けて行き、まさに
屋
(
や
)
の
棟
(
むね
)
も三寸下がるという
丑満刻
(
うしみつどき
)
の
人気
(
ひとけ
)
ない冷たさだけが肌身にせまる。
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
丑
漢検準1級
部首:⼀
4画
満
常用漢字
小4
部首:⽔
12画
刻
常用漢字
小6
部首:⼑
8画
“丑満”で始まる語句
丑満
丑満時
丑満下
丑満近