“丑三時”の読み方と例文
読み方割合
うしみつどき100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ああ、もう二時だ、丑三時うしみつどきだ、寝なければならぬと気がついた時、ふと思い出したのは、酔いどれのマドロス氏のこと。
大菩薩峠:29 年魚市の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
今は草木も眠る丑三時うしみつどき、竜神八所に立籠めた水蒸気はうすものの精が迷うているようであります。
大菩薩峠:05 龍神の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
郁太郎の苦しむことさえなくば、室の中も戸の外も、静まり切った丑三時うしみつどきで、しんしんとけてゆきます。天井ではまたしても鼠がせ廻る、その足音が「ざまを見ろ」というように聞える。
大菩薩峠:02 鈴鹿山の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)