“転宿”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
やどがへ50.0%
てんしゅく50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
蓮華寺れんげじでは下宿を兼ねた。瀬川丑松うしまつが急に転宿やどがへを思ひ立つて、借りることにした部屋といふのは、其蔵裏くりつゞきにある二階の角のところ。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
丑松が転宿やどがへを思ひ立つたのは、実は甚だ不快に感ずることが今の下宿に起つたからで、もつとまかなひでも安くなければ、誰も斯様こんな部屋に満足するものは無からう。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
転宿てんしゅく直差じきさし(札差いじめに、旗本や御家人の人の悪いのが用いた手段)を父上が旗本仲間にそそのかしたと思い込んで、少しばかりの落度を、支配の若年寄まで申出でたためで