“直侍”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
なおざむらい88.9%
なほざむらひ11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
下では、「へい、さようなら成田屋の河内山こうちやま音羽屋おとわや直侍なおざむらいを一つ、最初は河内山」と云って、声色こわいろを使いはじめた。
(新字新仮名) / 森鴎外(著)
或いは直侍なおざむらいかむりというやつで、相当江戸前を気取ったところの、芝居気たっぷりのかむり方でありました。
大菩薩峠:37 恐山の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
最初の原稿料を待つ気もちは売文の経験のない人には、ちよいと想像が出来ないかも知れない。僕も少し誇張すれば、直侍なほざむらひを待つ三千歳みちとせのやうに、振替ふりかへの来る日を待ちくらしたのである。
続野人生計事 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)