“なおざむらい”の漢字の書き方と例文
語句割合
直侍100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
あなたはお芝居が好きだから、河内山こうちやまの狂言を御存知でしょう。三千歳みちとせ花魁おいらんが入谷の寮へ出養生をしていると、そこへ直侍なおざむらいが忍んで来る。あの清元の外題げだいはなんと云いましたっけね。
半七捕物帳:09 春の雪解 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
北の海なる海鳴うみなりの鐘に似て凍る時、音に聞く……安宅あたかの関は、このあたりから海上三里、弁慶がどうしたと? 石川県能美郡のみごおり片山津の、直侍なおざむらいとは、こんなものかと、客は広袖どてらの襟をでて
鷭狩 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
もしも、大阪弁を使う弁天小僧や直侍なおざむらいが現れたら、随分面白い事だろうと思う。
めでたき風景 (新字新仮名) / 小出楢重(著)