“丑寅”の読み方と例文
読み方割合
うしとら100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
八州屋孫右衛門は雨に濡れた衣服のまま頭部をめちゃめちゃに叩き毀されて、丑寅うしとらを枕に、味噌蔵の入口に倒れていた。
それが明神様のお告げでは丑寅うしとらの方の山手にいると云う訳なので、一間置きぐらいに人が立って、八方から山を囲んで登って行こうとしていました。
紀伊国狐憑漆掻語 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
しんしんと更ける丑寅うしとらの刻、——いまでいうと午前三時半という頃おいであろうか、一学が眼をさましたときは、屋敷の中は乱闘のまっ最中であった。
本所松坂町 (新字新仮名) / 尾崎士郎(著)