“りやうひぢ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
両臂37.5%
兩臂25.0%
兩肱12.5%
両肘12.5%
兩肘12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
鬼頭は、チヤブ台に両臂りやうひぢをついて、非常な落ちつきをみせ、言葉の調子も、わりに懇談的になつて来た。
双面神 (新字旧仮名) / 岸田国士(著)
一人あり。水夫の環坐せる中央に立ちて、兩臂りやうひぢを振りて歌へり。是れ即興詩人なり。一翁あり。卷を開いて高く誦すれば、聽衆手を拍ちて賞讚す。是れ「オランドオ、フリオゾ」を讀めるなり。
御米およねにするやうまくら位置ゐちうごかした。さうして其度そのたびに、したにしてゐるはうかたほねを、蒲團ふとんうへすべらした。仕舞しまひには腹這はらばひになつたまゝ兩肱りやうひぢいて、しばらくをつとはうながめてゐた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
宗助そうすけ兩肱りやうひぢなかおほきなをぱち/\させながら
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
ぬのを掲げた部屋の中には大きい黒檀こくたん円卓テエブルに、美しい支那しなの少女が一人ひとり白衣びやくえ両肘りやうひぢをもたせてゐた。
わが散文詩 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
巫女くちよせしばらあはせてくちなかなにねんじてたが風呂敷包ふろしきづゝみまゝはこ兩肘りやうひぢいて段々だん/\諸國しよこく神々かみ/″\んで、一あつめるといふ意味いみ熟練じゆくれんしたいひかた調子てうしをとつていつた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)