“よえん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
余炎23.1%
余烟23.1%
余焔23.1%
余煙15.4%
余熖7.7%
餘焔7.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
また百姓(ひゃくしょう)の輩(はい)は地租改正(ちそかいせい)のために竹槍(ちくそう)席旗(せきき)の暴動(ぼうどう)を醸(かも)したるその余炎(よえん)未(いま)だ収(おさ)まらず、況(いわ)んや現に政府の顕官(けんかん)中にも竊(ひそか)に不平士族と気脈(きみゃく)を通じて、蕭牆(しょうしょう)の辺(へん)に乱(らん)を企(くわだ)てたる者さえなきに非ず。
白くいぶる榾(ほた)の余烟(よえん)とを透して見定めると、蒼白(あおじろ)い面(かお)をしてやつれきった一人の男が、白衣の上に大柄な丹前を羽織って、火の方に向きながらしきりに自分の面を撫でている。
大菩薩峠:36 新月の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
大阪兵燹(へいせん)の余焔(よえん)が城内の篝火(かがりび)と共に闇(やみ)を照(てら)し、番場(ばんば)の原には避難した病人産婦の呻吟(しんぎん)を聞く二月十九日の夜、平野郷(ひらのがう)のとある森蔭(もりかげ)に体(からだ)を寄せ合つて寒さを凌(しの)いでゐる四人があつた。
大塩平八郎 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
荷車が驚いて道側(みちばた)の草中(くさなか)に避(よ)ける。鶏(にわとり)が刮々(くわっくわっ)叫んで忙(あわ)てゝ遁(に)げる。小児(こども)の肩(かた)を捉(とら)え、女が眼を円(まる)くして見送る。囂々(ごうごう)、機関(きかん)が鳴(な)る。弗々々(ふっふっふっ)、屁(へ)の如く放(ひ)り散(ち)らすガソリンの余煙(よえん)。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎、徳冨蘆花(著)
今や英夷(えいい)封豕(ほうし)長蛇(ちょうだ)、東洋を侵略し、印度(インド)先ずその毒を蒙り、清国続いでその辱を受け、余熖(よえん)未(いま)だ息(や)まず、琉球に及び長崎に迫らんとす。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
白髪(しらが)が生えていることも前から気が付かないではなかったが、それが特に小鬢(こびん)に多く、かゞり火の餘焔(よえん)が遠くでめら/\と燃え上るのを逆光線に浴びて、針鉄(はりがね)のように光っている。