“まなご”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:マナゴ
語句割合
愛児31.8%
愛子22.7%
真女児9.1%
愛兒9.1%
真女子4.5%
細砂4.5%
寵児4.5%
沙4.5%
真子4.5%
真砂4.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「神の御名(みな)によりて命ずる。永久(とこしえ)に神の清き愛児(まなご)たるべき処女(おとめ)よ。腰に帯して立て」
クララの出家 (新字新仮名) / 有島武郎(著)
玉の如くにあでやかなる面影に、忽ち戀慕の心湧いて、あれは何人ぞと、傍の雜人(ざふにん)に訊きたるに、あれこそは衣川殿の愛子(まなご)にて、左衛門尉渡どのの北の方、袈裟御前にて候との答なりし。
袈裟の良人 (旧字旧仮名) / 菊池寛(著)
女は新宮の辺(ほとり)に住む県(あがた)の真女児(まなご)と云うものであると云って、その傘をさして帰って往った。
蛇性の婬 :雷峰怪蹟 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
一八〇あはれかの女召して問はせ給へ。助、武士らに向ひて、県の真女子(まなご)が家はいづくなるぞ。一八一渠(かれ)を押して捕(とら)へ来れといふ。
すみやかに去れといふ。真女子(まなご)涙を流して、まことにさこそおぼさんはことわりなれど、二三三妾(せふ)が言(こと)をもしばし聞かせ給へ。
潮(しほ)満(み)てば水沫(みなわ)に浮(うか)ぶ細砂(まなご)にも吾(われ)は生(い)けるか恋(こ)ひは死(し)なずて 〔巻十一・二七三四〕 作者不詳
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
近代の象徴詩などというと雖(いえども)、かくの如くに自然に行かぬものが多い。「細砂(まなご)にも」をば、細砂(まなご)にも自分の命を托して果敢無(はかな)くも生きていると解するともっと近代的になる。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
ローマ、カトリツクの寵児(まなご)。
第二海豹と雲 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
「白細砂」とあって、やはり砂のことを云っているし、なお、「八百日(やほか)ゆく浜の沙(まなご)も吾が恋に豈(あに)まさらじか奥(おき)つ島守」(巻四・五九六)
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
真子(まなご)なす御神の子等は、木綿(ゆう)あさね髪結(ゆ)ひ垂(た)らし、胸乳(むなぢ)をしあらはし出だし、裳緒(もひも)をばほとに押し垂れ、歌ひ舞ひ仕へまつらふ、今日の尊さ
墨汁一滴 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
「玉津島磯の浦廻(うらみ)の真砂(まなご)にも染(にほ)ひて行かな妹が触(ふ)りけむ」(巻九・一七九九)、「相模路(さがむぢ)の淘綾(よろぎ)の浜の真砂(まなご)なす児等(こら)は愛(かな)しく思はるるかも」(巻十四・三三七二)等の例がある。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)