細砂まなご)” の例文
しほてば水沫みなわうか細砂まなごにもわれけるかひはなずて 〔巻十一・二七三四〕 作者不詳
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
近代の象徴詩などというといえども、かくの如くに自然に行かぬものが多い。「細砂まなごにも」をば、細砂まなごにも自分の命を托して果敢無はかなくも生きていると解するともっと近代的になる。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)