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しよじやう
斯て江戸高輪の
旅館出來の由
書状到來せしかば一同に
評議の上早々江戸下向と決し用意も既に
調ひしかば諸司代
牧野丹波守殿へ使者を以て此段を
君はあれから
奥州の
塩竈まで
行つたか、
相変らず心に
懸けられて
書面を
贈られて誠に
辱けない、
丁度宴会の
折君の
書状が
届いたから、
披く
間遅しと
開封して
読上げた所が、
皆感服をしたよ
宗助は
車の
中で
其人の
名前と
番地を
手帳に
書き
留めた。さうして
次の
日同僚の
手紙を
持つてわざ/\
回り
道をして
訪問に
出掛けた。
宗助の
懷にした
書状は
其折席上で
認めて
貰つたものであつた。
以て申送れば
國許にても
家老衆早々登城の上
評議に及ぶ面々は安藤
帶刀同く
市正水野
石見守宮城丹波川俣彈正登坂式部松平
監物細井
※書等なり江戸表よりの
書状を
案事居たるに
不※上州
大間々よりの飛脚到來せしかば何事やらん急ぎ
書状を
披見するに養父秀盛の
直筆にて我等此度の病氣殊の外大切と有ける故大いに驚き
先返事を