“しよけんめい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
所懸命66.7%
生懸命33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「おいじうだよ、だれじうつてくれよ‥‥」と、中根なかねは一所懸命しよけんめい右手みぎてじうあたまうへげながら呶鳴どなつた。そして、右手みぎてでバチヤバチヤみづたたいた。
一兵卒と銃 (旧字旧仮名) / 南部修太郎(著)
勘次かんじ主人しゆじんために一所懸命しよけんめいはたらいた。以前いぜんからもかれたゞとなり主人しゆじんから見棄みすてられないやうとこゝろにはおもつてるのであつた。しか非常ひじやう勞働らうどう傭人やとひにん仲間なかまにはまれた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
そして、——てはならん‥‥と、一所懸命しよけんめいかんがへてはゐながら、何時いつにかトロリとまぶたちて、くびがガクリとなる。あしがくたくたとまがるやうながする。
一兵卒と銃 (旧字旧仮名) / 南部修太郎(著)
季節きせつむねしくつひやすことが一にちでも非常ひじやう損失そんしつであるといふ見易みやす利害りがい打算ださんからかれ到頭たうとうまかされてまた所懸命しよけんめい勞働らうどう從事じうじした。かれはもう卯平うへい一言ひとことくちかなくなつた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
「はつはつはつ、みづなかで一生懸命しよけんめいじうげたところかつたね‥‥」
一兵卒と銃 (旧字旧仮名) / 南部修太郎(著)