“くんこう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
薫香51.6%
勲功25.8%
勳功12.9%
君侯6.5%
君公3.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
殊に女の教養は、貧苦窮乏の冬日をこえて来た風雪の薫香くんこうでなければ、まことに根のないばなのそれにひとしい。
新書太閤記:09 第九分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
徳川家の藩塀はんぺいとして、ここに一城を築きまするにも、一朝一せきのことではなく、藩祖浅野采女正の勲功くんこう、以後代々の忠誠に依り、御恩遇をこうむりましたこと、亡君内匠頭に於ても
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
されば櫻木大佐さくらぎたいさふたゝ日本につぽんかへつたものとすれば、その勳功くんこう日月じつげつよりもあきらかにかゞやきて、如何いかわたくしたびからたびへと經廻へめぐつてるにしてもその風聞ふうぶんみゝたつせぬことはあるまい
百樹もゝき曰、つかへに在し時同藩の文学関先生のはなしに、 君侯くんこう封内ほうないの(丹波笹山)山に天然てんねんひきうすかたちしたる石をつみあげてはしらのやうなるをならべ絶壁ぜつへきをなし、満山まんざん此石ありとかたられき。
受身うけみの立場からいうたら、目上めうえの人から受けたおんよりも、目下めしたの者から受けたおんのほうが大きいこともある。自分の君公くんこうからおふるかみしも頂戴ちょうだいするのは、昔では非常の恩誼おんぎとみなした。
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
君公くんこう賜物たまもののほうをはるかに重しとすべき議論も一通り立つから、僕とてもあながち絶対的に君公くんこう拝領物はいりょうぶつ家来けらいいのちより軽いと一般にいう訳ではないけれども、君公だとか従僕だとか
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)