勲功くんこう)” の例文
旧字:勳功
成功のあかつきは、博士のはかり知られざるその勲功くんこうに対し、いかなる褒賞ほうしょうでも上奏じょうそういたしましょう。いかなる勲章がおのぞみかな。ダイヤモンド十字章じゅうじしょうはいかがですな。
徳川家の藩塀はんぺいとして、ここに一城を築きまするにも、一朝一せきのことではなく、藩祖浅野采女正の勲功くんこう、以後代々の忠誠に依り、御恩遇をこうむりましたこと、亡君内匠頭に於ても
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「しいッ。……大きな声を出してはいけない。わしも同罪どうざいになるおそれがある。それはかくしておいた方がいい。それを隠しても、君の勲功くんこうは隠し切れないのだ」
海底都市 (新字新仮名) / 海野十三(著)
小谷の攻略については、何といっても、彼の勲功くんこうは、冠絶かんぜつしていた。
新書太閤記:04 第四分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
司令は誰あろう、この前の第三次世界大戦の空戦に赫々かくかくたる勲功くんこうをたてた大勇将として、人々の記憶にもはっきりのこっている、あの隻脚せっきゃく隻腕せきわん大竹おおたけ中将であった。
大宇宙遠征隊 (新字新仮名) / 海野十三(著)
秀吉の勲功くんこうは、大半はお汝の働きによると申してもよい。
黒田如水 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「——されど黒馬博士よ。貴下の勲功くんこうは偉大なり、貴下は、救国きゅうこくの勇士なり」
地球要塞 (新字新仮名) / 海野十三(著)
軍功帳の第一に、藤吉郎の勲功くんこうが記録された。
新書太閤記:03 第三分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
怪! 四次元振動よじげんしんどう——博士の勲功くんこう
地球要塞 (新字新仮名) / 海野十三(著)