“きしや”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
汽車81.3%
滊車6.3%
記者6.3%
繊細2.1%
騎士屋2.1%
騎射2.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
これしかしながら汽車きしやがやがて飛行機ひかうきつて、愛宕山あたごやまから大阪おほさかそらかけ前表ぜんぺうであらう。いや、割床わりどこかた、……澤山たんとおしげりなさい。
大阪まで (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
だ座には着くに至らざりしの少女は、突如たる滊車きしやの動揺に「オヽ、ワ」と言ひつゝ老紳士のひざに倒れぬ
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
やがて報知新聞はうちしんぶん記者きしや、いまは代議士だいぎしである、田中萬逸君たなかまんいつくんそのひとである。反對黨はんたいたうは、ひやかしてやるがいゝ。が、その、もう一度いちどおびやかされた。眞夜中まよなかである。
春着 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
年は四十五六、繊細きしやな手にすら小皺こしわが見えてゐた
平民の娘 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
たれにも分るめえ。おれが教へてやる。きしやといふのは汽車のことではねえ。むかし騎士屋きしやと云つてとても強い人があつたのだ。
騎士屋 (新字旧仮名) / 土田耕平(著)
もかきまするうたみまする騎射きしやでも打毬だきうでもおこの次第しだいわらへば、それならばきてれよ、ゆふ姉樣ねえさまかけをして、これがければぼく小刀ないふられる約束やくそくれは吾助ごすけのことからにて
暁月夜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)