“きしゃ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
汽車81.3%
喜捨12.1%
騎射2.2%
滊車2.2%
記者1.1%
饑者1.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
えだからもぎとられると、はるばると、汽車きしゃ汽船きせんでゆられてきたくだものは、毎日毎日まいにちまいにち、つぎからつぎへといたみくさっていくのでした。
水菓子屋の要吉 (新字新仮名) / 木内高音(著)
「どれ、拙者が喜捨きしゃしてつかわそう」森啓之助が、なにがしかの小粒銀を紙入れからつかみだして、手欄てすりの方へ立ち上がった。
鳴門秘帖:01 上方の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
……三番は、平河町ひらかわちょう騎射きしゃ人形、……四番は、山王町の剣に水車みずぐるま、……八番は、駿河町するがちょう春日龍神かすがりゅうじん、……十七番は、小網町こあみちょうの漁船の山車、……四十番が霊岸島れいがんじま八乙女やおとめ人形‥…
買ひて見れば、国王ベルヒの城にうつりて、容体ようだい穏なれば、侍医グッデンも護衛をゆるめさせきとなり。滊車きしゃ中には湖水のほとりにあつさ避くる人の、物買ひに府に出でし帰るさなるが多し。王のうわさいとかまびすし。
うたかたの記 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
あるのこと、おもいがけなく、新聞社しんぶんしゃひとがきて、二人ふたりっているところをうつし、記者きしゃは、少年しょうねんに、いろいろのことをたずねてりました。
街の幸福 (新字新仮名) / 小川未明(著)
いのりには効あり、ことばにはげんありければ、民翕然きゅうぜんとして之に従いけるに、賽児また饑者きしゃにはを与え、凍者には衣を給し、賑済しんさいすること多かりしより、ついに追随する者数万に及び、とうとびて仏母と称し
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)