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滊車
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きしや
ふりがな文庫
“
滊車
(
きしや
)” の例文
私
(
わたくし
)
は
端
(
はし
)
なくも、
昨夜
(
ゆふべ
)
ローマ
府
(
ふ
)
からの
滊車
(
きしや
)
の
中
(
なか
)
で
讀
(
よ
)
んだ『
小公子
(
リツトルロー、トフオントルローイ
)
』といふ
小説
(
せうせつ
)
中
(
ちう
)
の、あの
愛
(
あい
)
らしい/\
小主人公
(
せうしゆじんこう
)
を
聯想
(
れんさう
)
した。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
未
(
ま
)
だ座には着くに至らざりし
彼
(
か
)
の少女は、突如たる
滊車
(
きしや
)
の動揺に「オヽ、
怖
(
こ
)
ワ」と言ひつゝ老紳士の
膝
(
ひざ
)
に倒れぬ
火の柱
(新字旧仮名)
/
木下尚江
(著)
滊車
(
きしや
)
はもう出ず、気ばかりは
急
(
せ
)
くけれど、
若箇道
(
どつちみち
)
間に合ふんぢやなし、それに話は有るし為るもんだから、一晩厄介に成る事にして、髪なんぞを結んでもらひながら、
些
(
ちつ
)
と訳が有つて
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
長
(
なが
)
い
旅行
(
りよかう
)
を
行
(
や
)
つた
諸君
(
しよくん
)
はお
察
(
さつ
)
しでもあらうが、
知
(
し
)
る
人
(
ひと
)
もなき
異境
(
ゐきやう
)
の
地
(
ち
)
で、
滊車
(
きしや
)
や
滊船
(
きせん
)
の
出發
(
しゆつぱつ
)
を
待
(
ま
)
ち
暮
(
くら
)
すほど
徒然
(
つまら
)
ぬものはない、
立
(
た
)
つて
見
(
み
)
つ、
居
(
ゐ
)
て
見
(
み
)
つ
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
夕陽
(
せきやう
)
は
尚
(
な
)
ほ濃き影を遠き
沖中
(
おきなか
)
の雲にとどめ、
滊車
(
きしや
)
は既に
淡
(
あは
)
き
燈火
(
ともしび
)
を背負うて急ぐ
火の柱
(新字旧仮名)
/
木下尚江
(著)
▼ もっと見る
何でも
昨日
(
きのふ
)
医者が湯治が良いと言うて
切
(
しきり
)
に勧めたらしいのだ。いや、もう急の
思着
(
おもひつき
)
で、
脚下
(
あしもと
)
から鳥の
起
(
た
)
つやうな騒をして、十二時三十分の
滊車
(
きしや
)
で。ああ、
独
(
ひとり
)
で寂いところ、まあ茶でも
淹
(
い
)
れやう
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
滊車
(
きしや
)
の
窓
(
まど
)
から
投出
(
なげだ
)
した
事
(
こと
)
などを
懷想
(
くわいさう
)
して、つくづくと
情
(
なさけ
)
なくなつて
來
(
き
)
た。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
佐分利の話を進むる折から、
滊車
(
きしや
)
は
遽
(
にはか
)
に速力を加へぬ。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
「品川々々」と呼ぶ駅夫の声と共に
滊車
(
きしや
)
は
停
(
とま
)
りぬ
火の柱
(新字旧仮名)
/
木下尚江
(著)
滊
部首:⽔
13画
車
常用漢字
小1
部首:⾞
7画
“滊”で始まる語句
滊船
滊笛
滊角
滊罐
滊‐機