“きかいてき”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
機械的77.8%
器械的22.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
学校がっこうへいって、あんまり機械的きかいてき訓練くんれんされると、人間にんげんもセパードみたいなかおつきになるものかしらん。」
金歯 (新字新仮名) / 小川未明(著)
わたくしはなしられてゐたので、お料理れうり大抵たいていべはぐしてしまつた。おいしさうなスープも、んばしい饅頭風まんじうふうのお菓子かしも、それに時々とき/″\機械的きかいてきくちにするウオツカのよいた。
微笑の渦 (新字旧仮名) / 徳田秋声(著)
夜、二畳の炬燵こたつに入って、架上かじょうの一冊をいたら、「多情多恨たじょうたこん」であった。器械的きかいてきページひるがえして居ると、ついつり込まれて読み入った。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
座敷ざしきると、御米およねまゆせて、みぎ自分じぶんかたおさえながら、胸迄むねまで蒲團ふとんそとしてゐた。宗助そうすけほとんど器械的きかいてきに、おなところした。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
御米およね卒然そつぜんなにともれない恐怖きようふねんおそはれたごとくにがつたが、ほとんど器械的きかいてきに、戸棚とだなから夜具蒲團やぐふとんして、をつとどほとこはじめた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)