“かばん”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:カバン
語句割合
鞄78.6%
革鞄12.1%
革包6.2%
加番0.8%
革提0.8%
革嚢0.8%
花盤0.4%
鞄鋪0.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
人間(にんげん)女房(にようぼう)の恋(こひ)しく成(な)るほど、勇気(ゆうき)の衰(おとろ)へる事(こと)はない。それにつけても、それ、その鞄(かばん)がいたはしい。行(や)つた、又(また)ばしやり、ばしやん。
十和田湖 (新字旧仮名) / 泉鏡花、泉鏡太郎(著)
荷物の方(かた)づけもそこそこにして、僕の革鞄(かばん)は二人に託し井筒屋の主人と住職とにステーションまで送られて、その夜東京へ帰って来た。
耽溺 (新字新仮名) / 岩野泡鳴(著)
僕は美智子の革包(かばん)をさげ、妹は小さいバスケットを持って、その草市の混雑のあいだを抜けて行くと、美智子は僕をみかえって言った。
海亀 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
初(はじめ)として加番(かばん)には戸田大隅守殿(おほすみのかみどの)同植村土佐守殿町奉行(まちぶぎやう)には松平日向守(ひうがのかみ)殿鈴木飛騨守(ひだのかみ)殿大番頭(おほばんがしら)松平采女正(うねめのしやう)殿設樂(したら)河内守殿御目附(おんめつけ)御番衆(しう)列座(れつざ)し縁側(えんがは)には與力十人同心二十人出役(しゆつやく)致しいと嚴重(げんぢう)に構(かま)へたり時に上段の簾(みす)を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
やがて小(ささ)やかなる革提(かばん)携へ来りしを、奥様は力なき手にそれを開き、中より幾片かの紙幣(さつ)とり出でて老女に渡したまひしかば、老女は万事その意を得て、これを子供の肌へ
磯馴松 (新字旧仮名) / 清水紫琴(著)
やがて鬱金木綿(うこんもめん)に包みし長刀と革嚢(かばん)を載せて停車場(ステーション)の方より来る者、面(おもて)黒々と日にやけてまだ夏服の破れたるまま宇品(うじな)より今上陸して来つと覚しき者と行き違い
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
右に分業といったが、すなわち、花盤(かばん)上にある小花はもっぱら生殖を司(つかさど)り、周辺にある舌状(ぜつじょう)小花は、昆虫に対する目印(めじるし)の看板(かんばん)と併(あわ)せて生殖を担当(たんとう)している。
植物知識 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)
なぜこの花を日輪(にちりん)、すなわち太陽にたとえたかというと、あの大きな黄色の花盤(かばん)を太陽の面とし、その周辺に射出(しゃしゅつ)している舌状花弁を、その光線に擬(なぞら)えたものだ。
植物知識 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)
その古本屋は今は西洋鞄鋪(かばん)(旅行用鞄製造販売)になり、その隣は薬湯(人参実母散薬湯稲川楼)になっている。
呉秀三先生 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)