“かわぶくろ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
革嚢40.0%
革袋33.3%
皮嚢13.3%
皮袋6.7%
6.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ことわざにも言うとおり、旧い衣のつくろいに新しい布を縫いつけるとかえって破綻ほころびは大となり、新しい酒を古い革嚢かわぶくろに入れるとかえって嚢が破れる。
冷やッこい金物が、革袋かわぶくろの口からお蝶の指にさぐり出される。それは、辞書編纂じしょへんさんのため常に出入りするので二官が特に預かっている切支丹屋敷の土蔵のかぎ
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
壁際かべぎわまでは二間半、槍の長さも二間半、——人間の身体はしゅを盛った皮嚢かわぶくろのようなもので、突けば間髪をれずに血が流れる、お駒はとこの向う側で突かれて、此方こっちころがって来たのでないことは
銭形平次捕物控:282 密室 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)
エキモスは、部屋のおくにたっている主人のところにいって、皮袋かわぶくろから金貨を五つとりだして、かんじょう台のうえにならべました。
銀の笛と金の毛皮 (新字新仮名) / 豊島与志雄(著)
そしてその夜おそく、エキモスは葦笛あしぶえ皮袋かわぶくろをかかえて、そっと都をたちのきました。
銀の笛と金の毛皮 (新字新仮名) / 豊島与志雄(著)
しかしすぐにまた弓をかわぶくろに収めてしまった。再びうながされてまた弓を取出し、あと二人をたおしたが、一人を射るごとに目をおおうた。
弟子 (新字新仮名) / 中島敦(著)