“かはぶくろ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
皮嚢42.9%
河袋14.3%
皮袋14.3%
革嚢14.3%
革袋14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
蔀の隙間から、壁際までは二間半、槍の長さも二間半、——人間の身體はしゆを盛つた皮嚢かはぶくろのやうなもので、突けば間髮を
銭形平次捕物控:282 密室 (旧字旧仮名) / 野村胡堂(著)
相良の方へ參らんと存じ島田より馬をやと未刻やつどきすぎ同所を出立いた河袋かはぶくろと申處迄は私し儀馬に附添つきそひ參りたるが山王の宮脇にて小便を致し居る中見失ひ候に付後を追掛おひかけしに上新田村の土手に右の馬はくさ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
一日あるひことで、十八九の一人ひとり少年せうねんうま打乘うちのり、荷鞍にぐらけた皮袋かはぶくろに、銀貨ぎんくわをざく/\とならしてて、店頭みせさき翻然ひらりり、さて人參にんじんはうとふ。
人参 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
それは鎌の様に湾曲した太刀と、鏡の如く輝くたてと、今一つは革嚢かはぶくろである。このほかになほ「闇隠れの兜」を呉れる。この兜を載くと何物も其の姿を見ることが出来ぬやうになるのである。
毒と迷信 (新字旧仮名) / 小酒井不木(著)
金澤氏の年々受け得た所の二樣の鑑札は、蒼夫さんの家のはこに滿ちてゐる。鑑札は白木の札に墨書して、烙印らくいんを押したものである。札はあな穿うがを貫き、おほふに革袋かはぶくろを以てしてある。
寿阿弥の手紙 (旧字旧仮名) / 森鴎外(著)