“宇品”の読み方と例文
読み方割合
うじな100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
余は昨年四月十日近衛師団司令部と共に海城丸に乗り込み宇品うじなを出発したり。部屋は下等室のたなの上にて兵卒と同じさまにもてなされぬ。
従軍紀事 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
私は第一軍司令部付の国際法顧問を命ぜられて、黒木司令官らとともに、宇品うじなから出発し、大同江だいどうこうをさかのぼり、平壌へいじょうについた。
私の歩んだ道 (新字新仮名) / 蜷川新(著)
やがて鬱金木綿うこんもめんに包みし長刀と革嚢かばんを載せて停車場ステーションの方より来る者、おもて黒々と日にやけてまだ夏服の破れたるまま宇品うじなより今上陸して来つと覚しき者と行き違い
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)