“うじな”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
宇品87.5%
氏名12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
やがて鬱金木綿うこんもめんに包みし長刀と革嚢かばんを載せて停車場ステーションの方より来る者、おもて黒々と日にやけてまだ夏服の破れたるまま宇品うじなより今上陸して来つと覚しき者と行き違い
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
強すぎる真昼の光線で、中国山脈も湾口に臨む一塊の都市も薄紫のおぼろである。……が、そのうちに、宇品うじな港の輪郭がはっきりと見え、そこから広島市の全貌ぜんぼうが一目に瞰下みおろされる。
壊滅の序曲 (新字新仮名) / 原民喜(著)
佐久びとはゆたかなるかもが馬に氏名うじなしるし絵馬奉る
海阪 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)