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﨟
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らふ
ふりがな文庫
“
﨟
(
らふ
)” の例文
﨟
(
らふ
)
たけてしかも
鄙
(
ひな
)
に隱れ住む、すこし世帶やつれのした若い母が、窓のきはで機を織つてゐる夕暮れ、美しい都の姫がたづねてくる。
春宵戯語
(旧字旧仮名)
/
長谷川時雨
(著)
想へば、
那
(
か
)
の
氣高
(
けだか
)
き
﨟
(
らふ
)
たけたる横笛を
萍
(
うきくさ
)
の浮きたる
艷女
(
たをやめ
)
とは
僻
(
ひが
)
める我が心の誤ならんも知れず。さなり、我が心の誤ならんも知れず。
滝口入道
(旧字旧仮名)
/
高山樗牛
(著)
お秀の
﨟
(
らふ
)
たけた美しさと、お千勢母娘のやり手らしい樣子を比べて、平次はもうこれだけの判斷をしてゐたのです。
銭形平次捕物控:123 矢取娘
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
紫
(
むらさき
)
は
一度
(
いちど
)
宙
(
ちう
)
で
消
(
き
)
えつゝ、
橋
(
はし
)
を
越
(
こ
)
えた
改札口
(
かいさつぐち
)
へ、ならんで
入道
(
にふだう
)
の
手
(
て
)
を
曳
(
ひ
)
くやうにして、
微
(
かすか
)
な
電燈
(
でんとう
)
に
映
(
うつ
)
つた
姿
(
すがた
)
は、
耳
(
みゝ
)
かくしも、
其
(
そ
)
のまゝ、さげ
髮
(
がみ
)
の、
黒髮
(
くろかみ
)
長
(
なが
)
く
﨟
(
らふ
)
たけてさへ
見
(
み
)
えた。
雨ふり
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
心配さうに見張つた黒い美しい眸、象牙彫のやうに気高い鼻、端正な唇、皎い艶やかな頬、かうした神々しい
﨟
(
らふ
)
たけた夫人の顔を見てゐると、彼女に嘘、偽りが、夢にもあらうとは思はれなかつた。
真珠夫人
(新字旧仮名)
/
菊池寛
(著)
▼ もっと見る
照りわたるきらびの
榮
(
はえ
)
の
﨟
(
らふ
)
たさを「
時
(
とき
)
」に示せよ。
海潮音
(旧字旧仮名)
/
上田敏
(著)
﨟
(
らふ
)
たき人よ、この時かしこを君
独絃哀歌
(旧字旧仮名)
/
蒲原有明
(著)
貴
(
あて
)
に
﨟
(
らふ
)
たきをみなごは
悪夢
(新字旧仮名)
/
末吉安持
(著)
お袖は取つて二十一、留守の兄彦太郎は二十八、
﨟
(
らふ
)
たく美しく育つて貧しさに
虐
(
しひた
)
げられながらも、人などを殺せさうな人柄でないことは平次にもよく判ります。
銭形平次捕物控:133 井戸の茶碗
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
﨟
(
らふ
)
たき君が
熟
(
な
)
りたる胸小枕
独絃哀歌
(旧字旧仮名)
/
蒲原有明
(著)
なほ
﨟
(
らふ
)
たくもありながら
海潮音
(旧字旧仮名)
/
上田敏
(著)
乱れし髪の
﨟
(
らふ
)
たしや。
騎士と姫
(新字旧仮名)
/
末吉安持
(著)
灯を持つて、入口に迎へた娘お筆の、
﨟
(
らふ
)
たけて美しいのを見ると、平次もさすがに二の足を踏みました。
銭形平次捕物控:127 彌惣の死
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
そのかみの
﨟
(
らふ
)
たき
風情
(
ふぜい
)
海潮音
(旧字旧仮名)
/
上田敏
(著)
貴
(
あで
)
なるかげや、
﨟
(
らふ
)
たき
春鳥集
(旧字旧仮名)
/
蒲原有明
(著)
地味な銘仙の袷に、黒つぽい帶などを締めてをりますが、
細面
(
ほそおもて
)
の華奢立ちで、
﨟
(
らふ
)
たけく見える品の良さ、これが百兩の支度金を狙ふ小便組とは、一體誰が氣がつくでせう。
銭形平次捕物控:194 小便組貞女
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
寢起らしい不活發なところの微塵もない、爽やかな表情のうちにも、愛兒を
喪
(
うしな
)
つた悲痛な隈があつて、
﨟
(
らふ
)
たきばかりの美しさに、
泌
(
にじ
)
み出る自然の愛嬌も世の常ではありません。
銭形平次捕物控:045 御落胤殺し
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
疋田
(
ひつた
)
鹿
(
か
)
の
子
(
こ
)
の
長襦袢
(
ながじゆばん
)
に、麻の葉の
扱帶
(
しごき
)
を締めて、大きい島田を、少し重く
傾
(
かし
)
げた、
﨟
(
らふ
)
たけた姿は、ガラツ八が見馴れた種類の女ではありません。それはあまりに美しく、惱ましい姿だつたのです。
銭形平次捕物控:015 怪伝白い鼠
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
歌も踊りも、小娘の藝當で、大したものではありませんが、その
﨟
(
らふ
)
たけきばかりの美しさに平次も膽をつぶしました。江戸の娘、何んの某といふ中にも、これほどのは滅多にあるわけもありません。
銭形平次捕物控:319 真珠太夫
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
これはまた、美しくも
﨟
(
らふ
)
たき女で、巣鴨中に響いた容貌でした。
銭形平次捕物控:144 茶碗割り
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
痛々しく伏せた眉、
﨟
(
らふ
)
たけく
霞
(
かす
)
むのも不思議な魅力でした。
銭形平次捕物控:150 槍の折れ
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
下賤で育つたにしては、妙に
﨟
(
らふ
)
たけた賢い女です。
銭形平次捕物控:148 彦徳の面
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
“﨟”の解説
﨟(ろう)とは、日本の宮廷において用いられた年功による序列のこと。
(出典:Wikipedia)
﨟
部首:⾋
16画
“﨟”を含む語句
上﨟
﨟長
下﨟
女﨟
御中﨟
﨟次
中﨟
﨟闌
一﨟
﨟蜜
﨟纈染
﨟纈
﨟次制
﨟丈
﨟々
雪上﨟
簾中上﨟
日下﨟
年﨟
京女﨟
...