“疋田”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ひった42.9%
ひきた28.6%
ひきだ14.3%
ひつた14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
庄次郎は、救われたような気持と同時に、疋田ひった鹿の、下町娘と、歩けることが、ふと、もうけもののように、欣しく感じた。
松のや露八 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
渡辺も浪人から取立てられた者で、疋田ひきた流の槍の名手であり、刀法にも非凡な腕があった。食禄は二百四十石、家中の士に槍術そうじゅつを教えていた。
長門ながとどのでも疋田ひきだでも互いに一族を集めております。大手の木戸を打ちましたし、両家の付近では町人共が立退きを始めています」
三十二刻 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
疋田ひつた鹿長襦袢ながじゆばんに、麻の葉の扱帶しごきを締めて、大きい島田を、少し重くかしげた、らふたけた姿は、ガラツ八が見馴れた種類の女ではありません。それはあまりに美しく、惱ましい姿だつたのです。