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黒女
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くろめ
ふりがな文庫
“
黒女
(
くろめ
)” の例文
孫一
(
まごいち
)
も其の一人だつたの……此の人はね、乳も涙も
漲
(
みなぎ
)
り落ちる
黒女
(
くろめ
)
の
俘囚
(
とりこ
)
と
一所
(
いっしょ
)
に、島々を
目見得
(
めみえ
)
に廻つて、其の
間
(
あいだ
)
には、日本、日本で、見世ものの小屋に置かれた事もあつた。
印度更紗
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
孫一
(
まごいち
)
も
其
(
そ
)
の
一人
(
ひとり
)
だつたの……
此
(
こ
)
の
人
(
ひと
)
はね、
乳
(
ちゝ
)
も
涙
(
なみだ
)
も
漲
(
みなぎ
)
り
落
(
お
)
ちる
黒女
(
くろめ
)
の
俘囚
(
とりこ
)
と
一所
(
いつしよ
)
に、
島々
(
しま/″\
)
を
目見得
(
めみえ
)
に
𢌞
(
まは
)
つて、
其
(
そ
)
の
間
(
あひだ
)
には、
日本
(
につぽん
)
、
日本
(
につぽん
)
で、
見世
(
みせ
)
ものの
小屋
(
こや
)
に
置
(
お
)
かれた
事
(
こと
)
もあつた。
印度更紗
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
靜
(
しづ
)
かに
進
(
すゝ
)
んで
禮
(
れい
)
をする
時
(
とき
)
、
牡丹
(
ぼたん
)
に
八
(
や
)
ツ
橋
(
はし
)
を
架
(
か
)
けたやうに、
花
(
はな
)
の
中
(
なか
)
を
𢌞
(
まは
)
り
繞
(
めぐ
)
つて、
奧
(
おく
)
へ
續
(
つゞ
)
いた
高樓
(
たかどの
)
の
廊下
(
らうか
)
づたひに、
黒女
(
くろめ
)
の
妼
(
こしもと
)
が
前後
(
あとさき
)
に三
人
(
にん
)
屬
(
つ
)
いて、
淺緑
(
あさみどり
)
の
衣
(
きぬ
)
に
同
(
おな
)
じ
裳
(
も
)
をした……
面
(
おもて
)
は
印度更紗
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
牡丹
(
ぼたん
)
に
八
(
や
)
ツ
橋
(
はし
)
を
架
(
か
)
けたやうに、花の中を廻り
繞
(
めぐ
)
つて、奥へ続いた
高楼
(
たかどの
)
の廊下づたひに、
黒女
(
くろめ
)
の
妼
(
こしもと
)
が
前後
(
あとさき
)
に三人
属
(
つ
)
いて、
浅緑
(
あさみどり
)
の
衣
(
きぬ
)
に同じ
裳
(
も
)
をした……
面
(
おもて
)
は、雪の
香
(
か
)
が沈む……
銀
(
しろがね
)
の
櫛
(
くし
)
照々
(
てらてら
)
と
印度更紗
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
まだ
可哀
(
あわれ
)
なのはね、
一所
(
いっしょ
)
に
連廻
(
つれま
)
はられた
黒女
(
くろめ
)
なのよ。
印度更紗
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
▼ もっと見る
まだ
可哀
(
あはれ
)
なのはね、
一所
(
いつしよ
)
に
連𢌞
(
つれま
)
はられた
黒女
(
くろめ
)
なのよ。
印度更紗
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
黒
常用漢字
小2
部首:⿊
11画
女
常用漢字
小1
部首:⼥
3画
“黒”で始まる語句
黒
黒子
黒繻子
黒人
黒煙
黒白
黒雲
黒檀
黒髪
黒奴