静座せいざ)” の例文
旧字:靜座
氏は毎朝、六時に起きて、家族と共に朝飯前に、静座せいざして聖書と仏典ぶってんの研究をかわがわるいたしてります。
それからモー四百余年よねんわたくし境涯きょうがいはそのあいだ幾度いくど幾度いくどかわりましたが、しかしわたくしいまおそのときいただいた御鏡みかがみまえ静座せいざ黙祷もくとうをつづけてるのでございます。
台徳公の面影おもかげのあると言わるる年若な将軍は、小御所こごしょの方でも粛然と威儀正しく静座せいざせられたというが、すべてこれらのことは当時の容易ならぬ形勢を語っていた。
夜明け前:01 第一部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
私達わたくしたちとて矢張やは御神前ごしんぜん静座せいざして、こころ天照大御神様あまてらすおおみかみさま御名みなとなえ、また八百万やおよろず神々かみがみにおねがいして、できるだけきたないかんがえをはらいのけること精神こころむのでございます。
終日静座せいざ
夜明け前:01 第一部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
おもなる仕事しごと矢張やは御神前ごしんぜん静座せいざして精神統一せいしんとういつをやるのでございますが、ただ合間あいま合間あいまわたくしはよく室外そとて、四辺あたり景色けしきながめたり、とりこえみみをすませたりするようになりました。