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雪
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そゝ
ふりがな文庫
“
雪
(
そゝ
)” の例文
昨日は英語で一番綴りの長い
語
(
ことば
)
の事を言つたが、今日は林檎の冤罪を
雪
(
そゝ
)
いだお
剰
(
ま
)
けに、世界中で一番長い名前をお知らせする。
茶話:04 大正七(一九一八)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
其方共儀
聟
(
むこ
)
夫等
(
をつとら
)
の
災難
(
さいなん
)
を歎き
艱難辛苦
(
かんなんしんく
)
の上公儀
巡見使
(
じゆんけんし
)
へ
訴
(
うつたへ
)
出申立
明了
(
あきらか
)
なるにより善惡判然と相
顯
(
あらは
)
れ九助の
寃罪
(
ゑんざい
)
を
雪
(
そゝ
)
ぎし
信義
(
しんぎ
)
貞操
(
ていさう
)
の段厚く
譽
(
ほめ
)
置
(
お
)
く
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
その恥辱を上役のお方が
雪
(
そゝ
)
いで下さることと心得ましたを、
却
(
かえ
)
って御打擲に遇いまして残念でござりまする、只今帰るでござる、これ女ども袴と腰の物を是へ持て
敵討札所の霊験
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
しかし只一つ言ひたいのは、私が幼い時から、刑死した父の
冤
(
ゑん
)
を
雪
(
そゝ
)
がうと思ふ熱烈な情に駆られて、専念に学問を研究することが出来なかつたといふ事実である。
津下四郎左衛門
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
将門が都から帰つて来て
流石
(
さすが
)
に謹慎して居る
状
(
さま
)
を見るに及んで、怨を晴らし恥辱を
雪
(
そゝ
)
ぐは此時と、良兼等は
亦復
(
また/\
)
押寄せた。其年八月六日に下総境の例の小貝川の渡に良兼の軍は来た。
平将門
(新字旧仮名)
/
幸田露伴
(著)
▼ もっと見る
この娘に取つては、父の命を救ふことも大事なら、家中の者から、父の命を狙つて居ると思はれて居る、許婚の秋月勘三郎の
冤
(
ゑん
)
を
雪
(
そゝ
)
いで貰ふことも、更に大事だつたに違ひありません。
銭形平次捕物控:220 猿蟹合戦
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
かの詞にはかく答ふべかりしなり。かの
辱
(
はづかしめ
)
をばかく
雪
(
そゝ
)
ぐべかりしなり。我血は湧き上りたり。無上の快樂に無比の慙恨打ち雜りて、我は睡ること能はざりしが、曉近くおもひの外に
妥
(
おだやか
)
なる夢を結びぬ。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
アラビヤの恥、
雪
(
そゝ
)
げかし!……
ランボオ詩集≪学校時代の詩≫
(新字旧仮名)
/
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー
(著)
此
(
この
)
禍福とそれに伴ふ
晦顕
(
くわいけん
)
とがどうして生じたか。私はそれを
推
(
お
)
し
窮
(
きは
)
めて父の
冤
(
ゑん
)
を
雪
(
そゝ
)
ぎたいのである。
津下四郎左衛門
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
取立ての金を三十兩ばかり持つて居る筈ですから、フト魔がさして持逃げしたのではあるまいかと疑はれましたが、翌る朝
龍閑橋
(
りうかんばし
)
の側から定吉の死骸が上がつて、その汚名だけは
雪
(
そゝ
)
がれました。
銭形平次捕物控:108 がらツ八手柄話
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
致され萬一申開き相立ざる時は人手は
借
(
かり
)
ぬ我自らに手討に爲すぞ
惡名
(
あくみやう
)
を付られては最早男は立ず
急度
(
きつと
)
相糺
(
あひたゞ
)
して
汚名
(
をめい
)
を
雪
(
そゝ
)
げよと親も聲を掛る
故
(
ゆゑ
)
夫
(
それ
)
より
双方
(
さうはう
)
爭ひ立ち既に
喧嘩
(
けんくわ
)
にも成んと人々は手に
汗
(
あせ
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
顔に塗られた泥を洗ふやうに、積極的に父の
冤
(
ゑん
)
を
雪
(
そゝ
)
ぎたいと云ふのが、私の幼い時からの欲望である。幼い時にはかう思つた。父は天子様のために働いた。それを人が殺した。
津下四郎左衛門
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
雪
常用漢字
小2
部首:⾬
11画
“雪”を含む語句
吹雪
雪解
雪山
雪隱
雪袴
降雪
雪崩
雪隠
雪白
雪沓
斑雪
雪駄穿
雪中
雪片
風雪
雪女郎
雪花
粉雪
雪踏
淡雪
...